こんにちは、ZUTTOWAKAIマガジン編集部です。プロテインの良い点と安全性について徹底調査するシリーズの第5回。今回は、多くの方が「太る原因」として気にされている「糖質」に焦点を当てます。
ZUTTOWAKAIのプロテイン「SUPER DRINK」にも、ブドウ糖とマルトデキストリンという2種類の糖質が配合されています。
- 「なぜ、わざわざプロテインにお砂糖を入れるの?」
- 「健康のために運動しているのに、糖質を摂って大丈夫?」
そんな疑問や不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。ご安心ください。この記事を最後までお読みいただければ、運動後の糖質が、実は私たちの体にとって「敵」ではなく、むしろ筋肉の回復と成長を助ける「頼もしい味方」であることが、きっとお分かりいただけるはずです。
糖質の安心と安全
| 成分名 | 安全性の根拠 | 長期摂取リスク | 1日摂取の目安 |
|---|---|---|---|
| ブドウ糖 | 人間の主要なエネルギー源。医療用の点滴にも使用。 | 過剰摂取は注意 | 特になし |
| マルトデキストリン | デンプンから作られ、体内でブドウ糖に分解される。 | 過剰摂取は注意 ※1 | WHOは総糖質量を1日の総摂取カロリーの10%未満に推奨 ※2 |
●ブドウ糖とマルトデキストリンって何?
ブドウ糖は、私たちの脳や体が活動するための最も基本的なエネルギー源です。ご飯やパンなどの炭水化物も、最終的には体内でこのブドウ糖に分解されて使われます。医療用の点滴の主成分でもあり、その安全性は言うまでもありません。
マルトデキストリンは、トウモロコシやじゃがいものデンプンから作られる成分です。体の中に入るとすぐにブドウ糖に分解されるため、性質としてはブドウ糖とほぼ同じ、体に素早く吸収されるエネルギー源と考えてよいでしょう 。
●「糖質の摂りすぎ」は心配しなくていいの?
もちろん、糖質の摂りすぎが肥満や生活習慣病につながることは、広く知られています。世界保健機関(WHO)も、お菓子やジュースなどに含まれる糖類は、1日の総摂取カロリーの10%未満に抑えることを推奨しています ※3。
しかし、大切なのは「いつ」「何のために」糖質を摂るかです。
運動後の体は、筋肉のエネルギーが空っぽになった「ガス欠」状態。このタイミングで少量の糖質を素早く補給することは、健康を害するどころか、体の回復を助けるために非常に重要なのです。ZUTTOWAKAI が独自開発したプロテイン SUPER DRINKに含まれる糖質の量は、この「運動後の回復」という目的に合わせて最適化されており、WHOが示す1日の目安量を大きく下回る量ですので、ご安心ください。
運動する50代以上の女性にこそ「糖質」が大事な理由
「運動した分、カロリーを摂ったら意味がないのでは?」と思われるかもしれません。しかし、運動後の体には、タンパク質だけでは不十分な、糖質ならではの大切な役割が2つあるのです。
これを、車に例えてみましょう。
- 筋肉 = 車のエンジン
- 筋力トレーニング = 車の運転
- 糖質 = ガソリン
- タンパク質 = エンジンを修理する整備士さん
●役割①:使ったエネルギーを素早く補充する「ガソリン補給
筋力トレーニングを行うと、筋肉は蓄えていたエネルギー(筋グリコーゲン)をガソリンのように消費します。運動後の体は、まさに「ガス欠」状態。この空っぽのタンクに、最も早くエネルギーを補充できるのが、ブドウ糖やマルトデキストリンのような吸収の速い糖質なのです。
この素早いエネルギー補給が、翌日に疲れを残さず、また元気に活動するための鍵となります。
●役割②:タンパク質を筋肉に届ける「案内役」
ここが最も重要なポイントです。運動後に糖質を摂ると、血糖値が少し上がります。すると、体は「インスリン」というホルモンを分泌します。
このインスリンは、筋肉のドアを開けて栄養を中に届ける「案内役」のような働きをします。そして、インスリンが届けるのは糖質だけではありません。一緒に摂ったタンパク質(アミノ酸)も、効率よく筋肉の中に運び込んでくれるのです。
つまり、運動後にタンパク質と糖質を一緒に摂ることで、
- 糖質が、空になった筋肉のエネルギーを素早く補充し、
- タンパク質が、傷ついた筋肉を効率よく修理してくれる
という、最高のチームワークが生まれるのです。この「運動後のタンパク質と炭水化物(糖質)の同時摂取」の重要性は、国際スポーツ栄養学会も認めています ※4。
運動をしない時に甘いものをたくさん食べるのは考えものですが、運動後の少量の糖質は、あなたの頑張りを無駄にせず、体を効果的に回復させるための「栄養」なのです。
まとめ
いかがでしたか? ZUTTOWAKAIのプロテイン「SUPER DRINK」に配合されている糖質について、その安全性と私たち世代にとっての重要性をご理解いただけたでしょうか。
- ブドウ糖やマルトデキストリンは、安全で、体に素早く吸収されるエネルギー源です。
- 運動後の糖質は「太る原因」ではなく、筋肉のエネルギーを回復させる「必要な栄養」です。
- 糖質は、タンパク質を筋肉に効率よく届け、筋肉の修理を助ける「案内役」という大切な役割も担っています。
- 筋力トレーニングの後に、タンパク質と少量の糖質を一緒に摂ることは、科学的にも裏付けられた、とても賢い回復方法です。
糖質をむやみに怖がるのではなく、その役割を正しく理解し、味方につけること。それが、50代からの健康づくりを、より賢く、効果的なものにしてくれます。
連載の第6回はビタミンAがテーマ。
50代以上の世代にとってとても大事なビタミンA。その理由と安全性を世界各国の学術論文に基づいて振り返る健康に役立つ特集です。下をタッチしてご覧ください。
出典・参考文献 一覧
- Laudisi, F., et al. “The food additive maltodextrin promotes endoplasmic reticulum stress-driven mucus depletion and exacerbates intestinal inflammation.” Cellular and Molecular Gastroenterology and Hepatology 7.2 (2019): 457-473. (食品添加物であるマルトデキストリンの過剰摂取が、腸内環境に影響を与え、炎症を悪化させる可能性について報告した研究。ただし、これは極めて高用量を摂取した場合の懸念であり、一般的な食品に含まれる量が問題になるわけではない。) ↩︎
- World Health Organization. “WHO calls on countries to reduce sugars intake among adults and children.” (2015). (世界保健機関(WHO)による、肥満や虫歯のリスクを減らすため、遊離糖類(食品に添加される糖類など)の摂取を1日の総エネルギー摂取量の10%未満に抑えることを強く推奨する公式ガイドライン。) ↩︎
- (再掲)World Health Organization. “WHO calls on countries to reduce sugars intake among adults and children.” (2015). ↩︎
- Kerksick, C. M., et al. “International society of sports nutrition position stand: nutrient timing.” Journal of the International Society of Sports Nutrition 14.1 (2017): 33. (スポーツ栄養学の国際的権威である国際スポーツ栄養学会(ISSN)による公式見解。運動後の回復を促進するために、炭水化物(糖質)とタンパク質を組み合わせて摂取することの有効性について言及している。) ↩︎
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