こんにちは、ZUTTOWAKAI マガジン編集部です。プロテインの良い点と安全性について徹底調査するシリーズの12回目。今回は、「ビタミンD」の安全性をご紹介します。
- 「せっかく始めたトレーニング、その効果をしっかり実感したい」
- 「プロテインはたんぱく質のことでしょう?なぜビタミンDが入っているの?」
- 「摂りすぎたりして、逆に体に悪影響はないの?」
そんな疑問やご心配の声にお応えするため、今回は「ビタミンD」に焦点を当てます。
実は、ビタミンDは50代からのカラダづくりにおいて、たんぱく質と肩を並べるほどの「主役級」の栄養素。この記事では、専門的な論文や公的機関の情報を基に、ビタミンDがもたらす素晴らしい利点と、安心して飲み続けられる科学的な根拠を、どこよりも分かりやすく解説します。
なお、文章についている※印はどの論文あるいは公的機関の見解に記載があるかを示します。
もくじ
なぜ? 50代からの筋力運動にビタミンDが欠かせない3つの理由
ビタミンDは、単に「骨に良い」だけではありません。特に筋力トレーニングに励む50代以上の女性にとって、トレーニングの効果を最大限に引き出し、しなやかで力強いカラダを維持するための、まさに「縁の下の力持ち」なのです。
理由1:筋肉の「やる気スイッチ」をONにする
トレーニングで筋肉を育てるには、材料となるたんぱく質が不可欠です。しかし、そのたんぱく質を効率よく筋肉づくりに活かすためには、「司令塔」の役割を果たす栄養素が必要です。それがビタミンDです。
筋肉の細胞には、ビタミンDを受け取るための「アンテナ」(ビタミンD受容体)があります ※1。ビタミンDがこのアンテナに結合すると、筋肉の細胞に「もっと強くなれ!」というスイッチが入り、筋肉の合成が促されると考えられています。
プロテインが筋肉の「レンガ」だとすれば、ビタミンDはそれを効率よく積み上げてくれる「優秀な職人さん」のような存在。両方がそろうことで、あなたの頑張りがより確かな形になりやすくなるのです。
実際に、50歳以上の女性では、ビタミンDが不足するとサルコペニア(年齢とともに筋肉が減少していく状態)のリスクが高まるという強い関連性が報告されています ※2。逆に、ビタミンDが不足している高齢の女性がサプリメントで補ったところ、筋力が改善したという研究結果もあります ※3。
理由2:骨を丈夫にし、「しなやかな強さ」の土台をつくる
ビタミンDの最も有名な働きは、骨の主成分であるカルシウムの吸収を助けることです ※4。食事からカルシウムをたくさん摂っても、体内にビタミンDが不足していると、その多くは吸収されずに排出されてしまいます。ビタミンDは、カルシウムを腸から吸収し、骨まで届けるための「案内役」として働きます。
特に女性は50代以降、骨密度が低下しやすく、骨粗しょう症のリスクが高まります。丈夫な骨は、トレーニングで負荷をかけた際にカラダをしっかり支え、ケガを防ぐための土台となります。また、しっかりした筋肉と強い骨は、転倒のリスクを減らすためにも不可欠です ※5。
理由3:カラダ全体の調子を整え、内側から輝く毎日を
ビタミンDの活躍の場は、筋肉や骨だけにとどまりません。近年の研究では、私たちの体を外部の敵から守る「免疫機能」の維持にも、ビタミンDが重要な役割を果たしていることが分かってきています ※6。
さらに、脳にもビタミンDが作用する場所があり、健康的な思考や前向きな気持ちを保つサポートをしている可能性も示唆されています ※7。カラダ全体のコンディションを良好に保つことは、トレーニングを継続する上でのモチベーション維持にも繋がります。
「摂りすぎは心配?」ビタミンDの安全性、数字でスッキリ解決
「体に良いものでも、サプリメントで摂りすぎると不安…」と感じるのは、とても自然なことです。しかし、ビタミンDに関しては、科学的なデータが明確な「安心」を示してくれています。
安心のモノサシ:国が定める「安全な量」
栄養素の摂取量には、専門家たちが定めた「これだけは摂りたい量」と「これ以上は摂らない方がよい量」の基準があります。
日本の厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準(2025年版)」によると、18歳以上の男女が健康を維持するためのビタミンDの摂取「目安量」は1日あたり9.0µgです ※8。
一方で、過剰摂取による健康被害を避けるための「耐容上限量」は、1日あたり100µgと定められています ※9。これは米国の国立衛生研究所(NIH)など、国際的な機関が示す基準とも一致しており、非常に安全域が広く設定されていることが分かります ※10。
しかし、調査によると日本人の平均的なビタミンD摂取量は1日あたり約7µg前後と、目安量に届いていないのが現状です ※11。つまり、多くの方が心配する「摂りすぎ」よりも、気づかないうちに「不足」していることの方が、私たちの健康にとってより身近な課題なのです。
SUPER DRINKの配合量:「安心」を数字で比較
ZUTTOWAKAIの「SUPER DRINK」に含まれるビタミンDは、1食あたり1.83µgです。この量が、国の定める基準と比較してどれだけ安全な範囲にあるか、下の表で一目瞭然です。
| 項目 | 1日あたりの量 | SUPER DRINKとの比較 |
| SUPER DRINK 1食分 | 1.83 µg | – |
| 国が推奨する目安量 | 9.0 µg | 目安量の約5分の1 |
| 健康を害さない上限量 | 100 µg | 上限量の約1.8%(50分の1以下) |
ご覧の通り、「SUPER DRINK」を毎日飲んだとしても、上限量には遥かに及びません。普段の食事(魚やきのこ類など)から摂るビタミンDを合わせても、過剰摂取を心配する必要はまずないと言えるでしょう。
実際に、上限量に近い1日$3200 \sim 4000$ IU($80 \sim 100$ µg)という非常に高い量を長期間摂取した場合でも、健康への悪影響はごく一部の人にしか見られなかったという研究報告があります ※12。SUPER DRINK に含まれる量は、このレベルとは比較にならないほど少量であり、科学的根拠に基づいた安心な量と言えます。
100年以上の食経験が証明する信頼性
ビタミンDは、最近発見された新しい成分ではありません。19世紀から20世紀にかけて、日光不足が原因で起こる骨の病気「くる病」を予防・治療するために、ビタミンDが豊富な魚の肝油が使われていた歴史があります ※13。
そして1920年代には、食品に紫外線を当てることでビタミンDを増やす画期的な方法(スティーンボック法)が開発され、牛乳などに添加されるようになりました ※14。この技術は、多くの子どもたちをくる病から救い、公衆衛生に大きく貢献しました。
つまりビタミンDは、最新の研究で安全性が確認されているだけでなく、私たちの祖父母の世代から、牛乳などを通じて当たり前のように食生活に取り入れられてきた、いわば「食卓の古くからの友人」なのです。
まとめ|安心して飲めるプロテイン SUPER DRINK
今回の内容をまとめます。
- ビタミンDは、50代からの筋力運動の効果を高め、丈夫な骨を維持するために欠かせないパートナーです。
- 「SUPER DRINK」に含まれる量は、国が定める安全基準と比べてもごくわずか。毎日の食事と合わせても全く心配ありません。
- 100年以上にわたる食経験も、その安全性を裏付けています。
毎日のトレーニングをより効果的に、そして安全に続けていくために。あなたの頑張りを、確かな栄養で応援させてください。「SUPER DRINK」に配合されたビタミンDを賢く味方につけて、10年後、20年後も輝き続ける、理想の自分を目指しましょう。「SUPER DRINK」に配合されたビタミンDを、どうぞ安心してお役立てください。
次回予告
いかがでしたか? ZUTTOWAKAIが独自開発した蛋白質飲料 SUPER DRINK に配合されているビタミンDについて解説しました。
続いては、SUPER DRINKに配合しているビタミンEの安心と安全についての調査結果。美容と健康に役立つ記事です。下の写真をタッチでご笑覧いただけます。
出典・参考文献 一覧
- Rejnmark, L. “Effects of vitamin D on muscle function and performance: a review of evidence from randomized controlled trials”. Therapeutic Advances in Chronic Disease. 2011.(ビタミンDが筋肉細胞の受容体に作用し、筋機能に関与するメカニズムと、高齢者におけるビタミンD補給の臨床試験の結果をまとめたレビュー論文。) ↩︎
- Lee, Y., et al. “A positive association of vitamin D deficiency and sarcopenia in 50 year old women, but not men”. Clinical Nutrition. 2014.(50歳以上の韓国人女性において、血中のビタミンD濃度が低いことと、筋肉量が減少するサルコペニアとの間に強い関連性が見られたことを報告した研究。) ↩︎
- Bischoff, H. A., et al. “Effects of vitamin D and calcium supplementation on falls: a randomized controlled trial”. Journal of Bone and Mineral Research. 2003.(高齢女性にビタミンDとカルシウムを補給したところ、プラセボ群と比較して転倒回数が有意に減少し、下肢の筋機能の改善傾向が見られたことを示したランダム化比較試験。) ↩︎
- National Institutes of Health, Office of Dietary Supplements. “Vitamin D – Fact Sheet for Health Professionals”.(米国の国立衛生研究所(NIH)による医療専門家向けのファクトシート。ビタミンDがカルシウムの吸収と恒常性維持に不可欠であり、骨の健康に中心的な役割を果たすことを解説している。) ↩︎
- 厚生労働省科学研究費補助金. 「日本人の食事摂取基準」策定検討会報告書. 「ビタミンDと転倒・フレイル」. 2024. (日本の観察研究において、ビタミンDの血中濃度が低いこととフレイル(虚弱)との間に関連があることが示唆されている。フレイルは転倒の主要なリスク因子である。) ↩︎
- Aranow, C. “Vitamin D and the immune system”. Journal of Investigative Medicine. 2011.(ビタミンDが免疫細胞に直接作用し、自然免疫と獲得免疫の両方を調節する多面的な役割を持つことを解説したレビュー論文。) ↩︎
- Annweiler, C., et al. “Vitamin D and cognitive performance in adults: a systematic review”. European Journal of Neurology. 2010.(高齢者においてビタミンDの血中濃度が低いことと認知機能の低下との間に関連があることを示した複数の研究をまとめたシステマティックレビュー。) ↩︎
- 厚生労働省. 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」. (日本の公的機関が定めるビタミンDの食事摂取基準。18歳以上の男女における摂取目安量を9.0µg/日、耐容上限量を100µg/日と設定している。) ↩︎
- (再掲)厚生労働省. 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」. ↩︎
- Institute of Medicine (US) Committee to Review Dietary Reference Intakes for Vitamin D and Calcium. “Dietary Reference Intakes for Calcium and Vitamin D”. National Academies Press (US). 2011.(米国医学研究所(現・全米医学アカデミー)による報告書。成人におけるビタミンDの耐容上限量を4,000 IU/日(100µg/日)と設定しており、日本の基準と一致する。) ↩︎
- 厚生労働省. 「平成30年国民健康・栄養調査結果の概要」.(日本人のビタミンD摂取量の平均値が目安量を下回っていることを示す公的な調査報告。20歳以上の平均摂取量は7.1µg/日であった。) ↩︎
- Zittermann, A., et al. “Long-term supplementation with 3200 to 4000 IU of vitamin D daily and adverse events: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials”. European Journal of Nutrition. 2023.(1日あたり3200~4000 IU(80~100µg)のビタミンDを6ヶ月以上補給した複数の研究を統合解析した結果、高カルシウム血症のリスクはわずかに上昇するものの、その発生頻度は1000人あたり4人程度と非常に低いことを示したメタアナリシス。) ↩︎
- 日本小児科学会雑誌. 「ビタミン D 欠乏性くる病の診断・治療・予防に関するコンセンサスステートメント」. 2017.(19世紀から20世紀にかけて、くる病の治療に日光浴とタラの肝油が有効であることがわかり、1920年代に肝油からビタミンDが同定された歴史を解説した学術資料。) ↩︎
- University of Wisconsin–Madison. “The person behind the building: Harry Steenbock”.(ウィスコンシン大学のハリー・スティーンボック教授が、食品に紫外線を照射することでビタミンDを増やす方法を発見し、その特許収益を大学の研究資金とするためにWARF(ウィスコンシン同窓会研究財団)を設立した経緯を解説している。) ↩︎
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