ビオチン配合プロテインの良い点と安全性は?|50代からの賢い付き合い方を論文で解説【その17】

こんにちは、ZUTTOWAKAI マガジン編集部です。プロテインの良い点と安全性について徹底調査するシリーズの17回目。今回は、「ビオチン(ビタミンB7」をご紹介します。

ビオチンは、あなたのトレーニングの頑張りを「エネルギー」という形で応援してくれる、縁の下の力持ちのような存在です。この記事では、国内外の信頼できる公的機関や研究論文の情報を基に、ビオチンの本当の役割と安全性について、専門用語をできるだけ使わずに丁寧にご紹介します。

なお、文章についている※印はどの論文あるいは公的機関の見解に記載があるかを示します。

ビオチンとは?あなたの体の「エネルギーづくり」のパートナー

ビオチンは、ビタミンB群に属する水溶性のビタミンです。その主な仕事は、体の中で行われる「代謝」を助けることです。

「代謝」と聞くと少し難しく感じるかもしれません。これは「食事でとった栄養を、体を動かすためのエネルギーに変える働き」のことです。私たちは食事からタンパク質や糖質、脂質を摂ります。ですが、それらがそのままエネルギーになるわけではありません。体の中では、「酵素」という小さな働き者たちが、これらの栄養素をエネルギーに変える作業をしています。

ビオチンは、この酵素の「パートナー」として働く「補酵素」と呼ばれる存在です。分かりやすい例えで考えてみます。食事で摂ったタンパク質や糖質が自動車の「ガソリン」だとします。その場合、ビオチンはエンジンを点火させる「スパークプラグ」のようなものです。ビオチン自体がエネルギーになるわけではありません。ですが、ガソリンを力に変えるために不可欠な役割を担っているのです。

このエネルギーを作り出す働きは、私たちの生命活動の根幹を支えるもの。ビオチンはその重要なプロセスに深く関わっています。

50代からのフィットネスに、なぜビオチンが大切なのか

筋力トレーニングで体を変えていくには、運動するためのエネルギーが効率よく作られることがとても大切です。ビオチンは、タンパク質や糖質、脂質といった三大栄養素すべてがエネルギーに変わる過程をサポート。つまり、エネルギー変える土台を支えてくれる栄養素と言えます。

「年齢を重ねると、ビオチンが不足しやすくなるの?」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。確かに、年齢とともに食事の量が減ったり、体の働きが少しずつ変化したりすることはあります。しかし、現代の日本の一般的な食生活において、ビオチンが極端に不足することは非常に稀だと専門機関は報告しています※1, ※2

大切なのは、「不足を補う」という考え方ではありません。それよりも、「新しい運動習慣を始めた体が必要とするエネルギーづくりを、しっかりと応援する」という視点が大切です。50代以降から筋力トレーニングという新しい挑戦を始めたあなたの体は、以前よりも多くのエネルギーが必要。そのエネルギー生産ラインがスムーズに働くよう、十分なビオチンを摂り、体を内側からサポートしてあげることが賢明な選択なのです。

ZUTTOWAKAIの約束:信頼できる「安全性」へのこだわり

栄養素を摂る上で最も重要なのは、その安全性です。「SUPER DRINK」は、会員の皆さんが毎日安心して飲めることを第一に考えて開発されています。

とりすぎの心配がない、水溶性ビタミン

ビオチンは水に溶けやすい「水溶性ビタミン」です。そのため、もし必要以上に摂取したとしても、体内に蓄積されることはなく、尿として自然に排出されます。この性質から、日本の厚生労働省や米国の公的機関も、ビオチンには「これ以上摂ってはいけない」という上限量(耐容上限量)を設定していません※3, ※4。これは、ビオチンの安全性が非常に高いことの証です。

【重要】血液検査への影響と「SUPER DRINK」の考え抜かれた配合量

ここで、正直にお伝えしたい大切な注意点があります。それは、ビオチンを「サプリメントで、非常に高い量」を摂ると、血液検査の結果に影響が出ることがある、と専門機関から報告されている点です※5, ※6。これは、甲状腺の病気や心臓の健康状態などを調べる特定の検査で起こりうる現象で、ビオチンが体に害を及ぼすわけではありませんが、正しい診断の妨げになる可能性が指摘されています。

では、「SUPER DRINK」は大丈夫なのでしょうか。

ご安心ください。検査に影響が出ると報告されているのは、1日に数mg(ミリグラム)、つまり数千µg(マイクログラム)といった極めて高用量のビオチンをサプリメントで摂取した場合です※7

「SUPER DRINK」に含まれるビオチンは、1回分で15µgです。この量は、日本の国が「栄養機能食品」として認める基準(下限値15µg)を満たしつつ※8、成人の1日の摂取目安量(50µg)※9 の範囲内に収まる、食事の延長線上にある考え抜かれた量です。

私たちは、あなたの健康を第一に考え、日々の食事を適切に補い、トレーニングのエネルギーづくりを応援するために最適な、安全で責任ある量を選んでいます。市場にあふれる高用量サプリメントとは一線を画す、この「適切な量」こそが、私たちのこだわりであり、会員の皆さんへの約束です。


50代からのアクティブな女性のためのビオチン早わかり表

項目説明
主な役割食事でとった栄養(タンパク質・糖質・脂質)を、体を動かすエネルギーに変える「お手伝いビタミン」です。
1日の摂取目安量日本の厚生労働省は、成人で1日50µg(マイクログラム)を目安としています※10
SUPER DRINK 1回分15µg。毎日の食事を補い、あなたの運動習慣を応援する、考え抜かれた適切な量です。
あなたへの良い点新しく始めた筋力トレーニングに必要なエネルギーづくりを、体の内側からしっかりと応援します。
安全性非常に安全性が高く、国が定める上限量はありません。本品に含まれる量では、血液検査への影響の心配はまずありません※11

まとめ:あなたの大きな目標を支える、小さな味方

この記事では、ビオチン配合プロテインについて、科学的な根拠を基に解説しました。

  • ビオチンは、食事をエネルギーに変える「パートナー」のような存在
  • 50代以降からの筋力トレーニングに必要なエネルギーづくりを応援してくれる
  • 「SUPER DRINK」のビオチンは、安全性が高く、考え抜かれた適切な量

ビオチンは、あなたの輝く未来を支える小さな、しかし確かな味方です。「SUPER DRINK」とともに、健やかで力強い毎日を歩んでいきましょう。

次回予告

次回は、SUPER DRINKに配合している鉄について、「健康における良い点」と「安全性」をやさしくご紹介していきます。美容と健康にとても役立つ読み物です。

お昼休み・お休み前のひと時に、3分ほどで読めます。下の画像をタッチででどうぞ!

出典・参考文献 一覧

  1. U.S. National Institutes of Health (NIH), Office of Dietary Supplements
    タイトル: Biotin: Fact Sheet for Health Professionals
    ビオチンの生化学的役割、食事からの摂取源、推奨摂取量、欠乏症の症状についてまとめた専門家向けの公式資料。ビオチンが脂肪酸、グルコース、アミノ酸の代謝に不可欠な5つのカルボキシラーゼ酵素の補因子として機能することを詳述している。また、ほとんどの人が食事から十分なビオチンを摂取しており、欠乏症は稀であると記載。 ↩︎
  2. Linus Pauling Institute, Oregon State University
    タイトル: Biotin
    ビオチンの機能、代謝、遺伝子発現における役割を解説した包括的なレビュー。エネルギー代謝における5つのビオチン依存性カルボキシラーゼの重要性を強調。毒性に関する情報が乏しく、過剰摂取による有害事象は報告されていないため、耐容上限量が設定されていないことに言及している。  ↩︎
  3. (再掲)Linus Pauling Institute, Oregon State University
    タイトル: Biotin ↩︎
  4. 厚生労働省
    タイトル: 「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
    日本人の健康維持・増進を目的とした栄養素の摂取基準を示した国の公式報告書。成人におけるビオチンの目安量を男女とも1日50µgと設定。過剰摂取による健康被害の報告がないため、耐容上限量は設定されていない。 ↩︎
  5. Cleveland Clinic
    タイトル: Biotin Side Effects: What’s the Risk?
    消費者向けにビオチンの副作用とリスクを解説した記事。ビオチンの大量摂取が甲状腺機能や心疾患マーカーなど、特定の血液検査の結果を不正確にする可能性があるという米国食品医薬品局(FDA)の警告を詳しく説明。検査の少なくとも72時間前には高用量ビオチンの摂取を中止するよう推奨している。本プロテインのような少量では問題ないことを示唆する根拠となる。 ↩︎
  6. U.S. Food and Drug Administration (FDA)
    タイトル: UPDATE: The FDA Warns that Biotin May Interfere with Lab Tests: FDA Safety Communication
    ビオチンサプリメントが臨床検査結果に著しい影響を与え、誤診につながる可能性があるというFDAの公式な安全勧告。特に心臓発作の診断に用いられるトロポニン検査への影響に懸念を表明。1日の推奨摂取量(0.03mg=30µg)を超える高用量のサプリメントがリスクとなることを示している。 ↩︎
  7. (再掲)Cleveland Clinic
    タイトル: Biotin Side Effects: What’s the Risk? ↩︎
  8. 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所
    タイトル: 「健康食品」の安全性・有効性情報:ビオチン
    ビオチンに関する科学的根拠をまとめた日本の専門機関による情報サイト。栄養機能食品として表示する場合の基準値(下限15µg、上限500µg)と機能性表示(「ビオチンは、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。」)について記載。通常の食生活で欠乏症は起こらないこと、過剰症もみられないことを解説。 ↩︎
  9. (再掲)厚生労働省
    タイトル: 「日本人の食事摂取基準(2020年版)」 ↩︎
  10. (再掲)厚生労働省
    タイトル: 「日本人の食事摂取基準(2020年版)」 ↩︎
  11. (再掲)Cleveland Clinic
    タイトル: Biotin Side Effects: What’s the Risk? ↩︎

太田祥平@ZUTTOWAKAI

太田祥平@ZUTTOWAKAI

1973年長崎県南島原市生まれ。明治大学政治経済学部政治学科卒業。ZUTTOWAKAIチーフトレーナー。2013年ドコモ・イノベーションビレッジ第2期採択。2013年4月4日テレビ東京系『カンブリア宮殿』出演。 【趣味】食べ放題店巡り。食べ放題に通っても太らない体になるため筋トレを開始しました 【子どもの頃】隣に住む祖母が大好きでした。でも、祖母は寝たきり。「祖母が元気になると良いのに」という願いもその後、筋トレを極めるきっかけに 【大人になってから】晋遊舎などで、ヨガ誌・女性向けダイエット誌の出版編集者として勤務

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