こんにちは、ZUTTOWAKAIマガジン編集部です。プロテインの良い点と安全性について徹底調査するシリーズの第6回。今回は、私たちの体にとって欠かせない栄養素の一つ「ビタミンA」に焦点を当てます。
ZUTTOWAKAIのプロテイン「SUPER DRINK」にも、ビタミンAのもとになる「β-カロテン」という形で配合されています。
「ビタミンAって、摂りすぎると良くないって聞くけど大丈夫?」「そもそも、なぜプロテインに必要なの?」
そんな疑問や不安をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。ご安心ください。この記事を最後までお読みいただければ、ビタミンAの正しい知識と、なぜSUPER DRINKが安全な形で配合しているのか、その理由がきっとお分かりいただけるはずです。
ビタミンAの安心と安全性
まずは、ビタミンAの安全性について、結論から見ていきましょう。
| 成分名 | 安全性の根拠 | 長期摂取リスク | 1日摂取上限(50代以上の女性) |
|---|---|---|---|
| ビタミンA | 栄養機能食品として国の基準を満たす | 過剰摂取で健康被害の可能性あり | 2,700 µg RAE/日 ※1 |
ビタミンAは、私たちの体の機能を正常に保つために不可欠な栄養素です。しかし、油に溶けやすい性質(脂溶性ビタミン)のため、体内に蓄積しやすく、サプリメントなどで長期間にわたって過剰に摂取すると、健康に悪影響を及ぼす可能性も指摘されています 。
だからこそ、「どのような種類」のビタミンAを「どれくらいの量」摂るかが非常に重要になります。
SUPER DRINKは、なぜ「β-カロテン」を選んだの?
ビタミンAには、大きく分けて2つの種類があります。
- レチノール: 主にレバーやうなぎ、バターといった動物性の食品に含まれます。吸収が良く、すぐに体で使われる反面、摂りすぎると過剰症のリスクがあります ※2。
- β-カロテン: にんじんやかぼちゃなどの緑黄色野菜に多く含まれる成分です。体の中に入った後、必要な分だけビタミンAに変換され、余分なものは体外へ排出されるという、とても賢い性質を持っています ※3。
このため、β-カロテンは過剰摂取の心配がほとんどなく、非常に安全なビタミンAの供給源とされています※4 。ZUTTOWAKAIが「SUPER DRINK」にβ-カロテンを選んだのは、毎日安心して飲み続けていただくための、安全性へのこだわりの表れです。
摂取量も、もちろん安心です
厚生労働省は、50代以上の女性が1日に摂るビタミンAの上限量を**2,700マイクログラム(µg RAE)**と定めています ※5。
ZUTTOWAKAI のプロテイン SUPER DRINK に含まれるビタミンA(β-カロテン由来)は、1食あたり180マイクログラム(µg)。これは国が定める上限量の15分の1以下であり、普段の食事と合わせても過剰になる心配はまずない、安心・安全な配合量です。
50代以上の女性にビタミンAが大事な理由
ビタミンAは、単に安全なだけではありません。年齢を重ね、筋力トレーニングに励む私たち世代の体を多方面からサポートしてくれる、大切な栄養素です。その歴史は古く、古代エジプトでは、ビタミンAが豊富な肝臓が夜盲症の治療に使われていたという記録も残っています ※6
●理由①:目の健康を守り、夜間の安心を支える
ビタミンAの最もよく知られた働きは、目の健康を保つことです。特に、暗い場所でものが見えにくくなる「夜盲症」は、ビタミンA不足の代表的な症状です 。
ビタミンAは、目の中で光を感知するために必要な「ロドプシン」という物質の主成分です ※7。これが不足すると、薄暗い場所で物が見えにくくなり、夜間の歩行などで不安を感じる原因にもなりかねません。しっかりビタミンAを摂ることは、クリアな視界と安全な毎日を守ることにつながります。
●理由②:体のバリア機能を高め、感染症に負けない体に
ビタミンAには、皮膚や、鼻・のどなどの粘膜を健康に保つ働きがあり、「抗感染ビタミン」とも呼ばれています ※8 。皮膚や粘膜は、ウイルスや細菌が体内に侵入するのを防ぐ「最前線のバリア」です。
ビタミンAが不足すると、このバリア機能が弱まり、風邪などの感染症にかかりやすくなってしまいます 。トレーニングを元気に続けるためにも、免疫力を高く保つことは非常に大切です。
●理由③:筋肉と骨の健康をサポート
ビタミンAは、筋肉の細胞が正常に成長・発達するためにも重要な役割を担っています。動物実験では、ビタミンAが不足すると筋力が低下することが報告されており ※9 、最近の研究では、ビタミンAが筋肉の元となる細胞の健康を保つ働きがあることも分かってきました ※10 。
また、骨の健康にも関わっており、骨の成長や新陳代謝を助ける働きがあります ※11 。
ただし、骨に関しては注意も必要です。動物性食品やサプリメントから摂る「レチノール」を過剰に摂取すると、逆に骨がもろくなるリスクが高まる可能性が指摘されています 。この点からも、体が必要な分だけをビタミンAに変えるβ-カロテンで補給することが、いかに賢明な方法であるかがお分かりいただけるかと思います。
まとめ
いかがでしたか? ZUTTOWAKAIのプロテイン「SUPER DRINK」に配合されているビタミンA(β-カロテン)について、その安全性と私たち世代にとっての重要性をご理解いただけたでしょうか。
- ビタミンAには2種類あり、SUPER DRINKは過剰摂取の心配が少ない「β-カロテン」を採用しています。
- 配合量は国が定める上限よりもはるかに少なく、毎日安心して続けられます。
- ビタミンAは、目の健康、免疫力、そして筋肉や骨の維持など、50代以上の女性の体を多方面から支えてくれます。
ただやみくもに栄養を摂るのではなく、その性質を正しく理解し、最も安全で効果的な形で体に取り入れること。SUPER DRINKの成分一つひとつに、そんな想いが込められています。
次回は、SUPER DRINKに配合しているビタミンB1の安心と安全についてご案内。下の枠をタッチしてお読みいただけます!
出典・参考文献 一覧
- 厚生労働省. 「日本人の食事摂取基準(2020年版)」. (50〜64歳、65〜74歳、75歳以上のいずれの年齢層の女性においても、ビタミンA(レチノール活性当量)の耐容上限量は2,700 µg RAE/日と定められている。) ↩︎
- National Institutes of Health, Office of Dietary Supplements. “Vitamin A and Carotenoids – Health Professional Fact Sheet”. (ビタミンAには動物性食品由来の「レチノール」と、植物性食品由来の「プロビタミンAカロテノイド」(β-カロテンなど)の2種類があることを解説している。) ↩︎
- National Institutes of Health, Office of Dietary Supplements. “Vitamin A – Consumer Fact Sheet”. (β-カロテンは、体が必要とする量に応じてビタミンAに変換されるため、高用量を摂取しても、動物性食品由来のビタミンA(レチノール)のような毒性を引き起こすことはない。) ↩︎
- Mayo Clinic. “Vitamin A”. (β-カロテンは体が必要な分だけビタミンAに変換するため、骨を弱めるリスクとは関連付けられていない、と解説している。) ↩︎
- (再掲)厚生労働省. 「日本人の食事摂取基準(2020年版)」. ↩︎
- Wolf, G. “The history of vitamin A and retinoids.” The FASEB journal 10.9 (1996): 1102-1107. (古代エジプト人が夜盲症の治療に肝臓(ビタミンAが豊富)を用いていた可能性について記述されている歴史的レビュー。) ↩︎
- Palacio, A. C., et al. “The Role of Vitamin A in Retinal Diseases.” International Journal of Molecular Sciences 23.3 (2022): 1014. (ビタミンAの最も重要な機能の一つは、光を電気信号に変換する視物質(ロドプシン)の重要な構成要素として、視覚に関与することであると解説している。) ↩︎
- Huang, Z., Liu, Y., Qi, G., Brand, D., & Zheng, S. G. (2018). “Role of Vitamin A in the Immune System.” Journal of clinical medicine, 7(9), 258. (ビタミンAは、体の防御システムである免疫機能を高める上で重要な役割を果たし、「抗感染ビタミン」として知られていることを解説したレビュー論文。) ↩︎
- Ruiz, A., et al. “A Low Vitamin A Diet Decreases Skeletal Muscle Performance.” Journal of Musculoskeletal Disorders and Treatment 7 (2021): 096. (ビタミンAが少ない食事を続けたマウスは、通常の食事をしたマウスに比べて、走行距離が短く、速度も遅くなるなど、骨格筋の機能が低下することを示した研究。) ↩︎
- Conboy, I. M., et al. “Vitamin A regulates stem cell quiescence, mitochondrial metabolism, and muscle aging.” Science 383.6689 (2024): eadd4535. (食事由来のビタミンAが、筋肉の幹細胞においてミトコンドリアの機能や代謝を調節し、加齢に伴う酸化ダメージを中和する働きがあることを示した研究。) ↩︎
- Clagett-Dame, M., & DeLuca, H. F. “The role of vitamin A in mammalian reproduction and embryonic development.” Annual review of nutrition 31 (2011): 35-55. (ビタミンAが骨の成長と維持に不可欠であり、骨のリモデリング(再構築)過程に関与していることを解説したレビュー論文。) ↩︎
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