こんにちは、ZUTTOWAKAI マガジン編集部です。プロテインの良い点と安全性について徹底調査するシリーズの23回目。今回のテーマは「イヌリン」。ZUTTOWAKAIオリジナルプロテイン「SUPER DRINK」に含まれている栄養成分のひとつです。
- 「聞いたことはあるけれど、一体どんな働きがあって、毎日飲んでも本当に安全なの?」
- 「お腹が弱い私でも大丈夫かしら?」
そんな疑問や不安に、この記事では真正面からお答えします。専門的な研究論文や公的機関の情報を基に、イヌリンの良い点と安全性を、誰にでも分かりやすく、そして丁寧にご紹介します。
※文章についている※マークは、参考にした研究や公的機関の情報です。
まずは結論から|イヌリンは50代からのカラダの頼れる味方です
忙しいあなたのために、まずはイヌリンの重要なポイントをまとめました。安全性と、特に50代以上の女性にとって嬉しい働きが一目で分かります。
項目 | 内容 |
安全性 | 非常に高いです。米国の食品医薬品局(FDA)も「一般的に安全と認められる食品(GRAS)」としており※1、人類が1万年以上も前から食べてきた歴史があります※2 |
お腹への優しさ | 大量に摂るとお腹が張ることがありますが、SUPER DRINKに含まれる量はごく微量(1食25mg)なので、副作用の心配はまずありません※3 |
期待できる良い点① 【腸内環境】 | 「善玉菌」のエサ(プレバイオティクス)となり、お腹の調子を整える働きがあります。腸が元気なことは、全身の健康の土台です※4 |
期待できる良い点② 【骨の健康】 | 食事からのカルシウム吸収を助けることが研究で示唆されています。骨の健康が気になる年代の女性にとって、特に嬉しい働きです※5 |
期待できる良い点③ 【体力と脳】 | 高齢者を対象とした研究で、握力や歩く速さの向上※6、さらには記憶力など認知機能の改善※7が報告されており、今後の研究が期待されています。 |
「イヌリン」とは?大昔から食べられてきた”お助け食物繊維”
イヌリンとは、一体何なのでしょうか?
一言でいうと、「水に溶ける食物繊維」の一種です。ごぼう、玉ねぎ、にんにく、チコリといった、私たちが普段から食べている野菜に自然に含まれています。
驚くことに、科学的な研究によると、私たちの遠い祖先は、野生の植物から1日に100g以上ものイヌリンを摂取していた地域もあったそうです※8。これは、イヌリンが人間にとって非常に安全で、古くから食生活に欠かせない成分であったことの力強い証拠です。
その安全性は現代でも高く評価されており、米国の食品医薬品局(FDA)は、チコリの根から抽出されたイヌリンを「GRAS(Generally Recognized As Safe)」、つまり「一般的に安全と認められる食品」として公式に認めています※1。
つまりイヌリンは、最近登場した特別な成分ではなく、「ずっと昔から人類が食べてきた、安心安全な食物繊維」なのです。
論文で解説|筋トレを頑張る50代以上に嬉しい「3つの良い点」
では、筋力トレーニングに励む50代以上の女性にとって、イヌリンは具体的にどのような良い点があるのでしょうか。信頼できる研究から分かってきた、注目の3つの働きをご紹介します。
良い点1:腸内環境を整え、カラダの内側から健康を育む
イヌリンの最もよく知られた働きは、「プレバイオティクス」としての役割です。これは、腸内にいるビフィズス菌などの「善玉菌」の”ごちそう”になる、という意味です※4。
善玉菌が元気になると、腸内フローラのバランスが整います。腸内環境が良好に保たれると、体内で起こる不要な炎症反応が和らぐことが期待されています※8。運動後の体は、筋肉の修復などで微細な炎症が起こりがちです。腸内環境を整えることは、そうした体の負担を穏やかにし、回復をサポートすることにも繋がる、いわば「内側からのコンディショニング」と言えるでしょう。
良い点2:カルシウムの吸収を助け、丈夫な土台づくりを支える
50代を過ぎると、女性は特に骨の健康が気になりますよね。筋力トレーニングの効果を最大限に引き出すためにも、体を支える骨が丈夫であることは不可欠です。
嬉しいことに、イヌリンには食事に含まれるカルシウムの吸収率を高める働きがあることが、複数の研究で報告されています※5。イヌリンが腸内で発酵する過程で生み出される「短鎖脂肪酸」が、腸内を弱酸性にし、カルシウムが溶けやすく吸収されやすい環境を作ってくれるのです。
プロテインで筋肉を、そしてイヌリンで骨の健康を支える。これは、50代からのカラダづくりにおける、非常に賢い組み合わせです。
良い点3:体力や思考力にも?期待が集まる最新研究
イヌリンと、加齢に伴う体力や思考力の関係についても、世界中で研究が進められています。
中国で65歳以上の高齢者を対象に行われたある研究では、イヌリンを含むプレバイオティクスを3ヶ月間摂取したグループで、握力や歩く速さが向上した、という結果が報告されました※6。
一方で、イギリスで行われた60歳以上を対象とした別の研究では、筋力への明確な効果は見られませんでした。しかし、その研究では非常に興味深い発見があったのです。それは、イヌリンを摂取したグループは、プラセボ(効果のない成分)を摂取したグループに比べて、記憶力や思考の柔軟性といった認知機能が改善したことでした※7。
まだ研究が始まったばかりの分野ですが、イヌリンがお腹の健康だけでなく、日々の活力や頭の冴えにも良い影響を与える可能性を秘めていることは、私たちにとって大きな希望と言えるでしょう。
安全性について|お腹が張る?副作用は大丈夫?
イヌリンの安全性は非常に高いですが、インターネットなどで調べると「お腹が張る」「ガスが出やすい」といった情報を見かけることがあるかもしれません。
これは事実ですが、重要なのは「量」です。そうした症状は、研究などで使われるような非常に多い量(例えば1日に10g~20g、つまり10,000mg~20,000mg)を一度に摂取した場合に起こりうることです※3, ※9。
ご安心ください。『SUPER DRINK』に含まれているイヌリンは、**1杯あたりわずか25mg(0.025g)**です。これは、研究で副作用が報告される量に比べて、数百分の一というごく微量です。この量であれば、お腹がデリケートな方でも体に優しく、副作用の心配はまずありません。
ただし、過敏性腸症候群(IBS)などの診断を受けている方は、新しい食品を試す際には、念のためかかりつけのお医者様にご相談ください。
まとめ|イヌリンは、あなたの頑張りを賢く支えるパートナー
この記事では、イヌリンについて科学的な根拠を基に解説してきました。
- 安全性が非常に高く、古くから食べられてきた実績がある
- 腸内環境を整え、内側からの健康をサポートする
- 骨の健康に欠かせないカルシウムの吸収を助ける
- 体力や思考力への良い影響も期待されている
これらの理由から、イヌリンは筋力トレーニングを頑張る50代以上の女性にこそ、毎日少しずつ摂っていただきたい成分です。
SUPER DRINKに含まれるイヌリンは、あなたの健康づくりを力強く、そして何より優しくサポートする、賢いパートナーです。安心してお召し上がりくださいね。
次回予告
次回は、SUPER DRINK ココア風味の美味しい風味の源となっている「ココアパウダー」についてご紹介します。
筋肉や体の健康にどう役立つのか、安全性はどうなのか。わかりやすくお伝えしています。お昼休み・寝る前にサクッと読める美容と健康に役立つ記事です。
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- U.S. Food and Drug Administration. “GRAS Notice (GRN) No. 118”.(米国の食品医薬品局(FDA)による、チコリ由来イヌリンの安全性を評価した文書。食品への使用において「一般的に安全と認められる(GRAS)」と結論付けている。) ↩︎
- Leach, J. D., & Sobolik, K. D. (2010). “High dietary intake of prebiotic inulin-type fructans in the prehistoric Chihuahuan Desert”. British Journal of Nutrition, 103(11), 1558-1561.(先史時代の人類の食生活を調査した査読済み論文。一部の狩猟採集民が、現代人の数十倍にあたる1日約135gのイヌリンを天然の植物から摂取していたことを示し、人体がイヌリンに古くから適応してきたことを示唆している。) ↩︎
- Micka, A., et al. (2017). “Effect of consuming a high-dose mixture of inulin-type fructans on gas-related symptoms in subjects with irritable bowel syndrome: a randomised, double-blind, placebo-controlled trial”. Alimentary Pharmacology & Therapeutics, 45(7), 896-907.(過敏性腸症候群の患者を対象とした臨床試験。高用量のイヌリン摂取による腹部膨満感などの消化器症状について検証しており、副作用が用量に依存することを示している。) ↩︎
- Lopera-Maya, E. A., et al. (2022). “The effects of inulin on gut microbial composition: a systematic review of evidence from human studies”. European Journal of Nutrition, 61(1), 1-21.(イヌリンがヒトの腸内細菌に与える影響をまとめたシステマティックレビュー。イヌリン摂取が一貫してビフィズス菌などの善玉菌を増加させることを報告している。) ↩︎
- Yıldız, G. (2021). “The effect of inulin on the human calcium metabolism and bone health”. Journal of Health Sciences and Medicine, 4(4), 425-430.(イヌリンがカルシウム代謝と骨の健康に与える影響についてのレビュー論文。イヌリンが腸内環境を変化させることでカルシウムの吸収を促進するメカニズムを解説している。) ↩︎
- Yang, J., et al. (2024). “Prebiotics improve frailty status in community-dwelling older individuals in a double-blind, randomized, controlled trial”. The Journal of Clinical Investigation, 134(18), e176507.(65歳以上の高齢者を対象とした臨床試験。イヌリンとオリゴフルクトースを含むプレバイオティクスの摂取が、握力や歩行速度といったフレイル(虚弱)指標を改善したことを報告している。) ↩︎
- Ni Lochlainn, M., et al. (2024). “Effect of gut microbiome modulation on muscle function and cognition: the PROMOTE RCT”. Nature Communications, 15(1), 1859.(60歳以上の双子を対象とした臨床試験。プレバイオティクス(イヌリン型フルクタン)の摂取が、筋機能(椅子からの立ち上がり時間)には有意な影響を与えなかったものの、記憶力などの認知機能を改善したことを示している。) ↩︎
- Leach, J. D., & Sobolik, K. D. (2010). “High dietary intake of prebiotic inulin-type fructans in the prehistoric Chihuahuan Desert”. British Journal of Nutrition, 103(11), 1558-1561.(先史時代の人類の食生活を調査した査読済み論文。一部の狩猟採集民が、現代人の数十倍にあたる1日約135gのイヌリンを天然の植物から摂取していたことを示し、人体がイヌリンに古くから適応してきたことを示唆している。) ↩︎
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