こんにちは、ZUTTOWAKAI マガジン編集部です。プロテインの良い点と安全性について徹底調査するシリーズの19回目。今回はZUTTOWAKAIが独自開発したプロテインに入っている「亜鉛」をのおはなしです。
- 「亜鉛がカラダに良いとは聞くけれど、具体的にどう良いの?」
- 「毎日摂っても本当に安全?」
- 「お薬を飲んでいるけど、一緒に摂っても大丈夫?」
こうした疑問や不安にしっかりお答えするため、専門的な論文や公的機関の情報を、50代以上の女性にとって分かりやすい言葉で、丁寧にご紹介していきます。あなたのトレーニングと健康づくりを、もっと賢く、もっと力強くサポートするための知識をお届けします。
※文章についている※マークは、参考にした研究や公的機関の情報です。
もくじ
亜鉛は、50代からの筋力トレーニングの頼れる味方です
あなたが今、ご自身の健康のために筋力トレーニングを頑張っていること、本当に素晴らしいことです。その大切な努力を、亜鉛はカラダの内側から力強く応援してくれます。
あなたが育てる筋肉を、亜鉛がしっかりサポート
トレーニングで使った筋肉は、一度細かく傷つき、それが修復される過程でより強く、太くなっていきます。この「修復と成長」の主役が、プロテインに含まれるたんぱく質です。
そして亜鉛は、そのたんぱく質が筋肉の材料として効率よく使われるために不可欠な「現場監督」のような役割を果たします※1。体内で300種類以上もの酵素を助ける働きがあり、特にたんぱく質の合成、つまり新しい筋肉細胞を作り出すプロセスに深く関わっているのです※2, ※3。
もしプロテインを「建物の材料」とするなら、亜鉛は「腕利きの職人さん」。材料を的確に組み立て、丈夫な建物を完成させてくれる存在です。せっかく摂ったたんぱく質を無駄にせず、トレーニングの成果を最大限に引き出すために、亜鉛は欠かせないパートナーなのです。
新しい研究が示す、シニア世代への嬉しい効果
「本当に亜鉛が筋肉に良いの?」という疑問に、心強い研究結果があります。
2023年に発表された日本の研究では、介護施設で生活する高齢者の方々に、8週間にわたって毎日10mgの亜鉛を摂ってもらう実験を行いました※4。その結果、亜鉛を摂ったグループでは、筋肉量の目安となる「ふくらはぎの周囲径」が太くなるという変化が見られたのです。
これは、亜鉛をきちんと補うことが、私たちの世代の筋肉量を維持し、育てる上で役立つ可能性を示唆する、非常に希望の持てるデータです。
筋肉だけじゃない、元気とキレイを支える亜鉛の力
亜鉛の働きは、筋肉のサポートだけにとどまりません。私たちの体を外部の敵から守る「免疫機能」を正常に保つためにも、亜鉛は重要な役割を担っています※5。
さらに、健康な皮膚や髪を維持するためにも欠かせないミネラルであり、傷の治りを助ける働きもあります※6。トレーニングで体を動かし、内側から元気とキレイを育むあなたにとって、亜鉛はまさに「全身のコンディションを整える」ための栄養素と言えるでしょう。
亜鉛との賢い付き合い方:安心のための知識
亜鉛は私たちの体に不可欠ですが、どんな栄養素も「適量」が大切です。ここでは、安心して亜鉛を摂り続けるための正しい知識を学びましょう。
「摂りすぎ?」の心配無用、適切な量を知りましょう
まず、ご安心ください。「SUPER DRINK」1食分(25g)に含まれる亜鉛は2.68mg。これは、専門機関が定める安全な範囲の中での、非常に適切な量です。
国の基準では、成人女性が1日に摂るべき亜鉛の推奨量は8mgとされています※7。一方で、「これ以上は摂りすぎになる可能性がある」とされる安全な上限量(耐容上限量)は、35mgに設定されています※8。
下の表で、「SUPER DRINK」の量と国の基準を比べてみてください。
| カテゴリー | 亜鉛の量(1日あたり) | あなたにとっての意味 |
| SUPER DRINK(1食分) | 2.68 mg | 毎日の亜鉛摂取を、安全な範囲で適切にサポートする量です。 |
| 1日の推奨量 | 8 mg | 健康維持のために、食事やサプリメントを合わせて目指したい目標量です。 |
| 安全な上限量 | 35 mg | 食事やサプリメントなど、すべてを合計して、これを超えないようにしたい上限の量です。 |
このように、「SUPER DRINK」を毎日飲んでも、上限量には遠く及びません。食事で不足しがちな分を、ちょうど良く補えるように設計されています。
もしも、亜鉛を「極端に」摂りすぎたら?
通常の食事やサプリメントで、亜鉛が過剰になることは滅多にありません。しかし、知識として知っておくことも大切です。
もし、毎日50mgを超えるような非常に高い量の亜鉛を、何か月も摂り続けてしまうと、体内で別の重要なミネラルである「銅」の吸収が妨げられてしまうことがあります※9。その結果、貧血が起きたり、免疫力が低下したり、善玉コレステロール(HDL)が減ってしまう可能性が報告されています※10, ※11。
過去には、一部の古いタイプの入れ歯安定剤に多くの亜鉛が含まれており、それを長年使い続けたことで健康に影響が出たという特殊なケースもありました※12。
しかし、これらはあくまで「長期間・極端な高用量」の場合です。「SUPER DRINK」に含まれる量であれば、このような心配は全く必要ありません。
【重要】お薬を飲んでいる方は、かかりつけ医にご相談を
50代以上の方は、何らかのお薬を日常的に飲んでいることも多いでしょう。亜鉛は、一部のお薬の働きに影響を与える可能性があります。
特に、以下のようなお薬を飲んでいる場合は注意が必要です。
- 一部の抗生物質(キノロン系、テトラサイクリン系):亜鉛と一緒に摂ると、お薬と亜鉛、両方の吸収が悪くなることがあります※13
- 一部の利尿薬(サイアザイド系、高血圧の治療などに使われます):このタイプのお薬を長く飲んでいると、体から尿と一緒に排出される亜鉛の量が増える可能性があります※14
「SUPER DRINK」を始める前に、かかりつけの医師や薬剤師さんに「亜鉛が2.68mg入ったプロテインを飲もうと思うのですが、大丈夫ですか?」と一言、確認しておくと、より一層安心です。専門家への相談は、あなたの健康を守るための賢い一歩です。
私たちの世代にこそ、亜鉛のサポートが必要なワケ
実は、年齢を重ねると、私たちは気づかないうちに亜鉛が不足しやすくなる傾向があります。
食事の量が以前より減ったり、消化吸収の働きが少しずつ変化したりすることで、食事から十分な亜鉛を摂りにくくなることがあるのです※15。また、先ほど触れたように、服用しているお薬の影響も関係します※16。
実際に、日本の高齢者を対象とした調査でも、亜鉛が不足している人の割合は少なくないことが報告されています※17。
だからこそ、意識して補ってあげることが大切なのです。「SUPER DRINK」は、そんな私たちの体の変化に寄り添い、不足しがちな栄養素を手軽に、そして安全に補うための賢い選択肢です。
まとめ:亜鉛は、あなたの努力を支える「元気の土台」です
ZUTTOWAKAIのプロテイン「SUPER DRINK」に含まれる亜鉛は、
- 筋力トレーニングの成果を力強く後押ししてくれる
- 国の基準に基づいた、毎日安心して摂れる安全な量である
- 筋肉だけでなく、免疫や皮膚の健康など、全身の元気を支えてくれる
という、50代からの体づくりに嬉しい特長を持っています。
亜鉛は、あなたの未来の健康を築くための「縁の下の力持ち」。SUPER DRINKが、あなたの輝く毎日を、これからも足元からしっかりと支えていきます。
次回予告
続いては、SUPER DRINKに入れてある「クロム」について、「どんな良いことがあるの?」「安全性は?」をわかりやすくお伝え。下の写真をタッチでお読みいただけます。3分で読める美容と健康に役立つ記事。ぜひご覧ください。
出典・参考文献 一覧
- National Institutes of Health, Office of Dietary Supplements. “Zinc – Health Professional Fact Sheet”. (米国の国立衛生研究所(NIH)による医療専門家向けのファクトシート。亜鉛が体内の数百の酵素の機能に不可欠であり、タンパク質合成、免疫機能、創傷治癒、DNA合成など、広範な生体プロセスに関与していることを解説している。) ↩︎
- 多賀谷クリニック. “亜鉛は何から摂取すると効果的?【日進市・長久手市】”.(日本のクリニックによる解説記事。亜鉛が筋細胞内のDNAやRNAの合成を助け、タンパク質の生成や筋細胞の修復に関与し、筋トレ後の筋肥大をサポートする役割を分かりやすく説明している。) ↩︎
- SPring-8 大型放射光施設. “タンパク質の品質管理を制御する亜鉛の働きを解明”.(日本の研究機関によるプレスリリース。細胞内でのタンパク質の品質管理において、亜鉛が必須の役割を果たしていることを原子レベルで解明した研究成果を紹介しており、タンパク質合成における亜鉛の重要性を示している。) ↩︎
- Narukawa, N., et al. “Effects of Zinc Supplementation in the Elderly with Focus on Muscle Mass, Dry Skin, and Gut Microbiota”. BPB Reports, 6(6), 217-225 (2023).(日本の高齢者施設入所者を対象とした査読付き学術論文。1日10mgの亜鉛を8週間補給したグループで、筋肉量の指標であるふくらはぎ周囲径(CC)の増加が認められたことを報告している。) ↩︎
- ひまわり医院. “亜鉛不足(亜鉛欠乏症)の原因や症状・治療から予防まで解説”.(日本の医療機関による解説記事。「亜鉛欠乏症診療ガイドライン2018」を基に、亜鉛不足が引き起こす症状として皮膚炎、味覚障害、免疫力の低下(易感染性)、傷の治りの遅延などを挙げている。) ↩︎
- (再掲)ひまわり医院. “亜鉛不足(亜鉛欠乏症)の原因や症状・治療から予防まで解説”. ↩︎
- 厚生労働省. 「日本人の食事摂取基準(2020年版)」.(日本の厚生労働省が策定した公的基準。成人女性(18歳以上)の亜鉛の推奨量を1日8mgと定めている。) ↩︎
- 日本臨床栄養学会. 「亜鉛欠乏症の診療指針2024」.(日本の学会が発行した最新の診療指針。成人女性の亜鉛の耐容上限量を1日35mgと明記している。) ↩︎
- 公益財団法人長寿科学振興財団. 健康長寿ネット “亜鉛と銅の働きと1日の摂取量”.(高齢者の健康に関する情報を提供する公益財団法人のサイト。亜鉛のサプリメントの不適切な利用による過剰摂取が、銅の吸収を阻害し、銅欠乏症(貧血、骨異常など)を引き起こすリスクについて解説している。) ↩︎
- MSDマニュアル家庭版. “亜鉛のサプリメント”.(世界的に利用されている医学事典の家庭版。1日50mgを超える用量の亜鉛を摂取すると、高比重リポタンパク質(「善玉コレステロール」)の値が減少する可能性があると指摘している。) ↩︎
- 厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』eJIM. “亜鉛”.(厚生労働省の事業サイト。亜鉛を長期にわたり過剰摂取すると、免疫力の低下、HDL(善玉)コレステロールレベルの低下、銅レベルの低下などの問題が生じる可能性があると解説している。) ↩︎
- 厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』eJIM. “海外の情報:亜鉛(医療者向け)”.(同サイトの医療専門家向けページ。亜鉛を含む義歯クリームを数年間にわたり過剰に使用した人で、銅欠乏症や神経系疾患といった亜鉛中毒が報告されている事例を紹介している。) ↩︎
- 厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』eJIM. “亜鉛”.(厚生労働省の事業サイト。亜鉛サプリメントが、キノロン系やテトラサイクリン系の抗菌薬の吸収を減少させる可能性や、サイアザイド系利尿薬が尿中への亜鉛排泄を増加させる可能性があるといった、医薬品との相互作用について具体例を挙げて解説している。) ↩︎
- (再掲)厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』eJIM. “亜鉛”. ↩︎
- 科学研究費助成事業データベース. “高齢者の亜鉛栄養改善を目的とした食生活改善プログラムの開発”.(日本の研究プロジェクト報告書。欧米の疫学調査において、高齢者の亜鉛不足が免疫機能や骨代謝へ影響することが危惧されている点に触れており、高齢者が亜鉛不足になりやすい背景を指摘している。) ↩︎
- 日本臨床栄養学会. 「亜鉛欠乏症の診療指針2024」.(日本の学会による診療指針。高齢者は亜鉛欠乏になりやすい集団の一つであり、その要因として、キレート作用(ミネラルを挟み込んで排出する作用)を持つ薬剤の長期服用を挙げている。) ↩︎
- Yasuda, H., & Tsutsui, T. “Infants and elderlies are susceptible to zinc deficiency”. Scientific reports, 6(1), 21850 (2016).(査読付きの国際学術論文。日本の高齢者においても亜鉛欠乏のリスクが高いことを示唆する研究であり、高齢者が亜鉛不足に陥りやすい集団であることを科学的に裏付けている。) ↩︎
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