「100歳になってもひ孫と遊べるカラダを地球上すべての人へ」 週2回で良い健康運動 ZUTTOWAKAI の太田祥平です。
今回は、「28年間東京にいた太田祥平がなぜ筋トレクラブを長崎でやろうとし始めたのか」という真面目な話について書いてみます。
お手すきの際にご笑覧いただければうれしいです。
もくじ
全国の半島・離島・山間部の多くが要介護率が高いという課題を解決したい
皆さんご存知ですか?
- 65歳以上10万人あたりの同じ条件で比較しても
- 大都市圏と比べて地方…特に半島・離島・山間部は
- 要介護・要支援状態のシニアが多い
──という現実を。
例えば、2021年6月以来わたしがいる長崎県。65歳以上10万人あたりという同条件でも全国平均の1.24倍の要介護・要支援者率です。
他方、シニアの筋力低下(サルコペニア)や虚弱(フレイル)を防ぐのに有効なスポーツクラブやジムは半島には出店していない=できないという現実があります。
なぜならスポーツクラブやジムの設備投資を半島・離島・山間部の商圏人口では回収できないから。
そこで、です。
- とあるビジネスモデルにて
- シニア層とプレシニア層を対象とした
- 介護予防筋力運動を楽しくできるコミュニティーを全国の半島・離島・山間部に作ろう
──と、6月以来準備を進めています。
すべては「半島・離島・山間部の要介護・要支援率が高い」という社会課題を解決するために。
「いつか外を歩きたい」と願っていた30年以上寝たきりの祖母
なぜ、半島・離島・山間部の要介護・要支援率下げようとをわたしは思うようになったのでしょう?
わたしを直にご存知の方は
筋トレを太田は大好きだからでしょ?
──と、即答するはず。ある意味正解です! ですが、筋トレ好きの1点で考えるならば東京で仕事をしながらゴールドジム四ツ谷東京に通い続けるのが最高でした。かなりマニアックな筋肉にフォーカスしたマシンもすこぶる充実していましたからw
実はわたしの祖母はわたしが物心がついた時から寝たきりでした。この世を去る30年以上にわたって寝たきりだったのです。
「いつか外を歩きたい」と繰り返していた祖母。ですが、最期までその夢が叶うことはありませんでした。
筋トレを趣味とした5年前以降。ゴールドジム四ツ谷東京でベンチプレスなど筋トレをしながら次第にアタマに浮かんできた思いがありました。
「祖母と同じような無念を抱くシニアを筋トレが減らせるのでは?」
──という思いです。なぜなら、40代半ばで筋トレを始めたわたしでさえ筋トレによって筋力も見た目もそして活力も随分と好転したからです。
さらに、わたしが通っていたゴールドジム四ツ谷東京では元気ハツラツな多くのシニアの皆さんが筋トレを楽しんでいました。
「こういうシニアが都市部だけでなく地方でも増えればいいのに!」
どんどん思いは加速します。そんな時です。新型コロナ禍以降、それまでわたしの本業であった事業開発コンサル業がすべてテレワークになりました。
- 事業開発コンサル案件で東京からの売上のベースラインはある
- その売上があれば、大手スポーツクラブが出店できない半島・離島・山間部での筋力運動クラブのビジネスモデルの仮説検証を繰り返せるのでは
そうして「やるなら今しかない」と思い、長崎県で6月から準備を進めていました。
で、2021年10月4日。長崎県商工会連合会から下記の書類が届きました。
長崎県地域産業雇用創出チャレンジ支援事業(創業支援事業)補助金不採択
長崎県地域産業雇用創出チャレンジ支援事業(創業支援事業)補助金不採択。ただただわたしの力不足です。長崎に来て以降、いろいろとフォローやサポートをいただいた皆さま。本当に申し訳ございません。
- 補助金のテーマ「雇用創出」での訴求が弱かった?
- 要介護・要支援率が高いという長崎県が抱える課題感を長崎県商工会の皆さんに共有できなかった?
──など、思うところはあります。
ですが、芥川賞の最終選考に2度ノミネートされた村上春樹でさえも芥川賞を受賞することはついにありませんでした。
ノーベル文学賞受賞間近と言われる村上春樹と違い凡人の太田祥平。補助金不採択となるのも「まぁ、あるあるだよね」とポジティブ(?)に考えようと思います。
でも実は、資金調達で失敗することもあろうかとプランBは事前に準備していました。元 事業開発コンサルタントとしてプランAの他にプランBを用意するのは基本ですから。ということで、
そして3年後…
長崎県の補助金不採択の翌年である2022年。七転八倒しながらも筋力運動クラブ1箇所目を開所。
さらに開所から3年後の2024年現在。介護予防の筋力運動クラブである「週2回で良い健康運動 ZUTTOWAKAI」は3箇所に増えました。
2022年の今では、「腰痛・膝痛・血圧・血糖値・コレステロール値が下がる健康運動が南島原にあるらしい」という評判が長崎県下に広がり、車でも往復4時間かかる大村市や長与町からも南島原まで遠路はるばるZUTTOWAKAIの健康運動に通う方が増えてきました。
10〜20年悩み続けた痛みや苦しみを解決し笑顔になる方がどんどん増えています。
「100歳になってもひ孫と遊べるカラダを地球上すべての人へ®」という理想実現に向けZUTTOWAKAIの健康運動を長崎県、九州そして全国の過疎地へと広げていくのが私の夢です。
みなさんへ
最後までお読みいただきありがとうございます。
「社会の課題解決」の一つの姿としての「介護予防筋力アップコミュニティーづくり」。
「この取組の行く末がちょっぴり気になる」という方は下にある緑色の[LINE 友だち追加]ボタンから南島原市健康体操クラブZUTTOWAKAIの公式LINEを友だち追加していただくとうれしいです。
- わたしのアクションの行く末を参考(あるいは反面教師)に「社会の課題解決」へ皆さんも取り組んでいただく
- そこまで行かずとも「社会の課題解決活動」へ関心を持っていただく
そうして、僕らが生きるこの世界が1ミリでも良くなるかもしれませんから🙋♂️
はじめまして!
兵庫県で理学療法士として働いてます、西峯太一と申します。4月よりリハビリ界の教育システムを変革するための会社を立ち上げて活動していくスタートアップの代表でもあります。
NewsPicksの守屋実さんのトピックスのコメントから辿り着きました。
離島の介護度を下げるための筋トレ活動をされていると!素晴らしい!
自由に歩けない。そんか高齢者の方々は日頃からリハビリ介入してきましたので、非常に共感する部分も多く記事を拝見させていただきました。
現段階では、何かシナジーが起こせる具体案はありませんが何か今後協力して良い世界を作っていける仲間になれそうな気が勝手にしましたので、ご連絡させていただきました!
長文失礼致しました!
応援しています!
太一さん、こんにちは!
コメントありがとうございます。
本人も家族も大変なことになる「寝たきり」。しかも年々増加。なかなかの強敵(?)です。
ですが、太一さんやわたしなど場所・手法さまざまな作戦を組み合わせていけば、強敵である「寝たきり」を地上から廃絶できるはず。
「寝たきりを地球上から根絶する」と言うと「夢みたいなことを」と直接(あるいは暗に)反応されたりします。
長崎県の補助金審査担当者もそうだったのでしょう。
ですが、19世紀には夢物語だった「天然痘根絶」「女性参政権」どちらも20世紀中に実現。
ルトガー・ブレグマンが著書で指摘しているように、です。
https://www.amazon.co.jp/dp/B072FMZL49/
今度は私たちが21世紀中に「寝たきりを地球上から根絶する」番。
ともに前進して行きましょう!