リストラップの使い方!30秒でできる正しい付け方

筋トレや筋力運動で痛みを感じやすい部位のひとつが手首。「正しいリストラップの使い方を知りたい」という思いをあなたと同じ様にわたしも以前抱いていました。

そこで、長崎県南島原市のフィットネスクラブZUTTOWAKAIチーフトレーナーのわたくし太田祥平が手首を守るリストラップの使い方・付け方について基本のキからわかりやすく解説します。

基本知識を飛ばしてリストラップの使い方・付け方を今すぐ知りたい方はこちらをタッチしてください

リストラップとは?

解説動画と合わせて記事を読むともっとわかりやすいです。下の▶をタッチで再生👇🏻

リストラップとは、「リスト(手首)」を「ラップ(包み込む)」してあなたの手首を保護するトレーニング道具。

正しいリストラップの使い方を実践すると、手首の関節のうち親指寄りにある橈骨手根関節(とうこつしゅこんかんせつ)を包み込めます。

橈骨手根関節(とうこつしゅこんかんせつ)を示したイラスト。手首の関節構造が解剖学的に表示されている。
▲黒い枠で囲ってる部分が橈骨手根関節(https://www.scientificanimations.com, CC BY-SA 4.0 https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0, ウィキメディア・コモンズ経由)

橈骨手根関節を守るリストラップは、前掲のベンチプレス以外にも出番がとても多いです。

  • アームカールやハンマーカールなどダンベルを使う種目
  • 腕(上腕三頭筋)などを鍛えるディップスやプッシュアップ(腕立て伏せ)

──わたしはこうした筋トレ・筋力運動の種目で、リストラップの正しい使い方を実践しています。

【使い方の注意1】リストラップを付けても痛みが解決しないケース

さっそくご説明……といきたいところ。

ですがちょっと待って下さい。

筋トレや筋力運動のフォームが誤っているため手首の痛みが発生しているケースが実はとても多いです。

リストラップの使い方を正しく実践してもフォームが誤っていると痛みは出てきがち。

たとえば、ベンチプレスで手首に痛みを感じる場合だと、

  1. 前腕が床に垂直=バーベルの重心」となる正しい手幅でバーベルをつかむ
  2. 親指の付け根にバーベルをのせる
  3. 前腕が床に垂直を維持してバーベルを上下

これらベンチプレスの原則から外れた誤ったフォームでベンチプレスを行っているケースがあります。手首の痛みで悩むトレーニーさんの多くは誤ったフォームが原因なのです。

「ベンチプレスのフォームが正しくないかも」と心当たりがある方は下記「初心者のためのベンチプレス」内の「ベンチプレスを行う前の練習」だけでもいいのでぜひご確認ください。

ですが、次のようなケースは筋トレや筋力運動時によくあります。

  • 正しいフォームで筋トレや筋力運動を普段はできている
  • ところが、限界の回数・重量だと最後の1回(1rep)でフォームが崩れる

「限界に達した時に手首を守る方法はあるのか?」と気になりますよね。

ご安心ください。あなたの手首を守る方法はあります。今回、使い方を解説するリストラップです。

筋トレや筋力運動を行う時に限界重量・回数で上げ下げしてフォームが崩れた際、可動範囲を超えて手首が反り返らないよう手首を固定してくれる頼もしい味方がリストラップなのです。

【使い方注意2】高重量を扱わないならリストラップは不要?

では、40代以上などで高重量での筋力運動をしないならばリストラップは要らないのでしょうか? いえ、

40代以上こそリストラップは必要

──です。20代の筋トレでは手首を痛めても数日待てばすぐ治るでしょう。ですが、40代以上の筋力運動で手首を痛めると数日で治るのは難しいです。

40代で筋トレを始めたわたくし太田も筋トレ初心者のころ手首を痛めていました。その際なんと半月以上も、筋トレ・筋力運動ができない状態になってしまいました。

40代以上の方こそ、手首を痛めないで筋力運動を楽しむためにもリストラップがあると安心なのです。

リストラップのおすすめは?

長崎県南島原市のフィットネスクラブZUTTOWAKAIチーフトレーナーであるわたくし太田祥平が使っているのはSBDのリストラップです。

ちなみに、SBDのリストラップの両端は「輪っかの部分」と「マジックテープになっている部分」に分かれています。

リストラップの親指に引っかける輪っか部分。
▲SBDのリストラップ末端についている輪っか
リストラップのマジックテープ部分
▲輪っかの反対側はマジックテープになっています

今までいくつかのリストラップを使ってきましたがSBDのリストラップがわたしには1番あっていました。

リストラップのおすすめがSBDのリストラップである理由はかなり硬い素材でSBDのリストラップは作られているから。この硬さと、正しいリストラップの使い方で手首に何重にも巻くことで手首が反り返ったり手首がぶれるのを防いでくれるのです。

リストラップの使い方全手順

リストラップの使い方は次の7つの手順です。

  1. 腕時計をヒジの方へずらす
  2. 輪っかを小指で押さえてリストラップが腕にのらない側で左右を判定
  3. 輪っかを小指で押さえる
  4. 自分側に向かって巻き始める
  5. ひと巻き目だけギュッと引っ張る
  6. リストラップのマジックテープはオスメス並行で固定
  7. 手の甲に干渉しない位置にリストラップを調整

一つずつわかりやすくリストラップの使い方を解説していきます。

【使い方1】腕時計をヒジの方へずらす

「使い方1」は腕時計を付けている場合のみの手順です。「腕時計をヒジの方へずらす」はこちらの動画だとわかりやすいかもしれません。

リストラップを巻く時、腕時計をつけている場合だけ必要となる手順を示す写真。腕時計を手のひらから遠い側=ヒジの方へと腕時計をずらしすように指で示している。
▲写真の人差し指が指す方向へ腕時計をずらしてください

リストラップを付ける場所を腕に確保するのが腕時計をずらす目的。

「そんなの当然でしょ?」と思いますよね。ところがです。腕時計にかぶせるようにリストラップを巻いている方が時折いらっしゃいます。

腕時計自体が強い力がかかるとズレがち。腕時計の上にリストラップを巻いても手首を保護する効果が十分に発揮されない恐れがあります。

【使い方2】輪っかを小指で押さえてリストラップが腕にのらない側で左右を判定

左右を正しく見分けるのはリストラップの使い方で一番大切なポイントです。

なぜならSBDのリストラップには左右の表示がないのです。おそらく、人によって巻き方が違うので左右の表示は無いのかもしれませんね。

わたしの場合は、輪っかの部分で左右の区別をつけています。

次の3つの条件に当てはまるのがその手につけるリストラップです。

  1. 輪っかの部分が小指側に来て
  2. 輪っかの部分を小指で押さえられて
  3. 手首にリストラップが載らない側
リストラップの輪っか部分を小指で押さえている写真。
▲輪っかに注目。手首にリストラップが載っていない側なので左右が正しいです
リストラップの使い方で一番大事な「リストラップの左右判定」。輪っかを小指で押さえてリストラップが手首に載ってしまうのは逆側に付けるべきリストラップであることを示す写真。
▲輪っかに注目。手首にリストラップが載っていない側なので左右が正しいです

例えば、右手にはめるリストラップを左手につけようとするとリストラップが手首に載ってしまいます(上の図)。するとこのリストラップは「左手につけるものではない」とわかります。

【使い方3】輪っかを小指で押さえる

リストラップの輪っか部分を小指で押さえている写真。
▲輪っかは小指で押さえるだけで大丈夫

「輪っかは巻いた後に指を通すためにある」と指導するトレーナーさんもいます。ですが、あなたの手や手首のサイズによって通すかどうかの可否は異なります。

今回は、リストラップを付ける場合の位置決めとして小指で押さえるためだけに輪っかを用います。

【使い方4】自分側に向かってリストラップを巻き始める

リストラップの輪っかを小指で押さえつつ、自分の胴体側に向かってリストラップを手首に巻いていく様子。
▲リストラップの輪っかを小指で押さえた状態で手首に巻いていきます

動画を見ていただくとわかるように、

  1. 胴体の前に上腕を位置した状態で
  2. 手前側=胴体側に向かって巻き始める

──のが正しい手順。ご注意ください🙋‍♂️

【使い方5】ひと巻き目だけギュッと引っ張る

リストラップを手首に巻きつけながら、ベルト部分をギュッと引っ張って締めている様子。手首を固定するための装着動作。
▲ひと巻きめにギュッと引っ張るのは緩むのを防ぐため

左右の見分け方に次いで使い方の重要ポイントがひと巻き目に強く引っ張る動作。

手首固定力を高めるためにリストラップをギュッと引っ張ります。ただし、ギュッと引っ張るのはひと巻き目のみ。

その後、ふた巻き目以降は強くひっぱらなくても大丈夫です。

【使い方6】マジックテープはオスメス並行で固定

リストラップをマジックテープで固定。リストラップの使い方として注意点はマジックテープのオス側とメス側をきちんと平行にまくこと。ズレているとマジックテープが外れることがあります
▲マジックテープ部分をオスメス並行で固定する様子

マジックテープ面のオス側(硬い方)とメス側(柔らかい方)がきちんと平行になるように巻きます。

もし、マジックテープ面がオスとメスで斜めになっているとマジックテープの保持力が弱くなってしまいます。

筋トレや筋力運動中にリストラップが緩んだり外れたりすると気が散ってダンベルやバーベルを最悪落としたりも。「マジックテープのオスメスは平行で固定」とくれぐれもご注意ください。

【使い方7】手の甲に干渉しない位置に調整

手首に巻いたリストラップの上下の位置を指で微調整している様子。手首の関節を適切にサポートするための位置合わせ。
▲リストラップを親指と人差し指で挟んで上下の位置を調整します

この時、リストラップは手の甲から離しすぎないようにしましょう。「リストラップとは?」でお話したように橈骨手根関節を包み込むのがリストラップの役目だからです。

橈骨手根関節(とうこつしゅこんかんせつ)を示したイラスト。手首の関節構造が解剖学的に表示されている。
▲黒い枠で囲った部分が橈骨手根関節(再掲)

目安としては、手首を反った時に手の甲とギリギリになる位置にリストラップを付けているかどうかです。次の写真のような状態になっていれば良いかと思います。

リストラップで手首ががっちり固定された状態。関節を安定させ、トレーニング中の負担を軽減する装着後の様子。
▲こうして手首のケガを防げます

たった30秒で、ご覧のように手首ががっちり固定されてます。

リストラップの使い方は以上です。

最後までお読みいただきありがとうございます。ご質問がある場合はお気軽にこのページの一番下にあるコメント欄からご質問ください。

これでもう筋トレや筋力運動であなたが手首を痛めることはなくなります。もちろん、正しいフォームで行うことが一番重要なのはお忘れなく🙋🏻‍♂️

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太田祥平@ZUTTOWAKAI

太田祥平@ZUTTOWAKAI

1973年長崎県南島原市生まれ。ZUTTOWAKAIチーフトレーナー。2013年ドコモ・イノベーションビレッジ第2期採択。2013年4月4日テレビ東京系『カンブリア宮殿』出演。 【趣味】食べ放題店巡り。食べ放題に通っても太らない体になるため筋トレを開始しました 【子どもの頃】隣に住む祖母が大好きでした。でも、祖母は寝たきり。「祖母が元気になると良いのに」という願いもその後、筋トレを極めるきっかけに 【大人になってから】晋遊舎などで、ヨガ誌・女性向けダイエット誌の出版編集者として勤務

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