デッドリフトの正しいやり方13のコツ!初心者も効果を即実感

デッドリフトのやり方の大原則からまずお伝えします。

棒(バーベル)にスネが触れる位置に立つ

──これだけであなたはデッドリフトのやり方初心者を卒業したも同然。

「バーベルを持ち上げる時に背中がなぜか曲がってしまう。デッドリフトのやり方が変?」
「腰痛予防でデッドリフトを始めたのに逆にぎっくり腰に。正しいデッドリフトのやり方は?」

デッドリフトのやり方に関するこうした悩みはデッドリフトの大原則「棒(バーベル)にスネが触れる位置に立つ」を実践すると解決するからです。

南島原市のフィットネス週2で良い健康運動ZUTTOWAKAIのチーフトレーナー太田祥平のわたし自身。40代なかばに15キロの減量でデッドリフトをやろうとした時。あなたと同じ悩みを抱えていました。

そんなわたしがデッドリフトを5年間研究・試行錯誤・実践してたどり着いた次の2つをこのページで習得することを目標にレクチャーします。

  • 痩せるのはもちろん逆三角形体型が際立つカラダになるデッドリフトのやり方
  • 足腰強化で腰痛知らず。階段の上り下りも楽になるデッドリフトのやり方

──これらをすべてをかなえるデッドリフトのやり方13のコツを知識ゼロからでもわかるようになるはずです。一緒に学んでいきましょう。

基本知識を飛ばしてデッドリフトのやり方を今すぐ知りたい方はこちらをタッチしてください

デッドリフトとは?

デッドリフトとは、背中と脚のさまざまな筋肉をたった3つの動作で短時間かつ同時に鍛えられるとても優れた筋力運動です。

短時間で複数の筋肉を同時に鍛えられるという意味でコンパウンド種目の一つ。また、スクワットやベンチプレスとあわせてビッグ3と呼ばれる筋トレ種目の一つでもあります。


それでは、どんな筋肉を鍛えられてどういう効果をデッドリフトに期待できるかを見ていきましょう。

正しいデッドリフトのやり方で得られる効果3つ

解説動画と合わせて記事を読むとさらにいわかりやすいかもしれません。下の再生ボタン▶をタッチ👇🏻

デッドリフトのやり方を正しく行うと、なんと!「カラダに良い効果」が3つもあるんです。

【良い効果1】腰のくびれができる

デッドリフトのやり方を正しく行うと、背中全体に広がって腰のくびれを構成する筋肉である 広背筋(こうはいきん)が鍛えられます。

人体の後ろ姿を描いた解剖イラストで、骨格と筋肉構造が示されている。肩甲骨の下部から腰部にかけて広がる赤色の筋肉が「広背筋上部(概念)」としてハイライトされている。筋肉の境界は白い線で囲われており、広背筋の形状と位置が明確に示されている。
▲赤く色付けされている部分が広背筋。白枠で囲んだ部分が広背筋上部 (CC BY-SA 2.1 jp https://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.1/jp/deed.en )

広背筋上部がデッドリフトで強化されると逆三角形のシルエットができるんです。そうして、くびれが強調されるのです。

【良い効果2】腰の痛み(腰痛)の予防と改善 

首から腰にかけて背骨の両側を通っている筋肉である「脊柱起立筋」(せきちゅうきりつきん)とは、背骨が曲がってしまうのを防いでくれている大切な筋肉。

人体背面の筋肉図において、脊柱に沿って縦に走る「脊柱起立筋」がオレンジ〜赤色で強調されている。周囲の筋肉や肋骨、椎骨などの解剖構造も詳細に描かれており、部位名は英語で記載。左側には太い矢印と黒丸で「脊柱起立筋」の文字が目立つように配置されている。
▲上記の図の濃い赤色の部分が脊柱起立筋 (パブリック・ドメイン https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Gray389_-_Erector_spinae.png )

デッドリフトのやり方を正しく行って脊柱起立筋を鍛えると猫背を防止できるように。

つまり、デッドリフトを行うと背骨がまっすぐになるわけです。そうして、腰の痛みを防げるようになるのです。

【良い効果3】階段の上り下りが楽になる

デッドリフトは、広背筋や脊柱起立筋など背中の筋肉を鍛えられるだけではありません。

太もものお尻側にある筋肉であるハムストリングスもデッドリフトで強化されます。

骨格モデルに対して、大腿部と下腿部の筋肉が色分けされて表示されている。大腿の裏側に位置するハムストリングス(大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋)が緑・赤・青・紫の異なる色で示され、筋肉の走行や位置関係がわかりやすく視覚化されている。骨盤から膝、ふくらはぎのあたりまで筋の付着部位も明瞭に描かれている。
▲ハムストリングスとは、赤:大腿二頭筋・青:半腱様筋・緑:半膜様筋の3つの筋肉の総称(BodyParts3D/Anatomography, CC BY-SA 2.1 JP, ウィキメディア・コモンズ経由 https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Hamstrings.gif )

太もものお尻側に広がるハムストリングスは二つの役目を担っています。

1.股関節を前後に動かす
2.ヒザ関節を前後に動かす

デッドリフトのやり方を正しく行いハムストリングスを鍛えると股関節やヒザ関節の曲げ伸ばしが楽にできるようになるのです。つまり、

  • 歩く
  • 走る
  • 階段を登る
  • 階段を降りる

─これらすべてを、デッドリフトによって痛みもなく楽にできることに。

このように、デッドリフトを続けると足腰にたくさんの良い効果が期待できるのです🙋🏻‍♂️

デッドリフトのやり方はたった3つの動作!?

先ほどお伝えした、デッドリフトのたった3つの動作とは次の3つです。

1.棒(バーベル)をつかむ

黒のトレーニングシューズを履いた人物が、床に置かれたバーベルを握ってデッドリフトの準備をしている様子。両手にはリストストラップを装着し、手首をしっかり固定している。ジムの床面にはラバー素材が使われており、奥にはバーベルプレートやトレーニング器具も一部見えている。
▲デッドリフトで棒(バーベル)をつかむ様子

2.バーベルを持ち上げる

黒いトップスに赤いトレーニングパンツを着用し、ピンクのエルボースリーブとリフティングベルトを装着した男性が、ジム内でデッドリフトを実施している様子。バーベルには大きな円形プレートが装着されており、床から浮いている状態。背景にはベンチプレス台やパワーラック、床には電源ケーブルが見える。
▲バーベルを持って直立しました

3.バーベルをおろす

黒いシャツと赤いショートパンツを着用した男性が、バーベルを握りながら腰を落とし、背筋を伸ばして構えている。ピンクのエルボースリーブとリフティングベルトを装着し、マスクと帽子も着用している。ジム内にはパワーラックやトレーニングベンチがあり、床には白い電源ケーブルが見えている。
▲バーベルを床におろします

デッドリフトのやり方は極端な話たったこれだけ。

「なんだ。この記事を最後まで読まなくてもすぐにできそう」と思ったあなた。

もったいないです。危ないです。

正しいデッドリフトのやり方を行わない。すると、デッドリフトのダイエット・逆三角形体型・腰痛予防効果は台無しだから。

しかも、腰痛予防のはずがぎっくり腰など逆に腰のケガの原因になったりも💦

短時間で行えてさまざまな効果も高める正しいデッドリフトのやり方は以下の13手順です。

  1. バーベルの前で軽くジャンプして足幅を確認
  2. 棒(バーベル)にスネが触れる位置に立つ
  3. 胸を張り骨盤を前傾しつつヒザを曲げてバーベルをとりにいく
  4. 骨盤の前傾と胸を張ることで背中はまっすぐを意識
  5. 両脚と両手が触れる位置でバーベルをつかむ
  6. 開始位置で3つのポイントを確認する
  7. バーベルを上げる前に肩甲骨を内側に入れる
  8. 内側に入れた肩甲骨をそのまま下げる
  9. 胴体(体幹)の前傾角度を維持してヒザ関節を伸ばす
  10. バーベルがひざを超えたら股関節を前に押し出して体幹を起こす
  11. 直立時、上半身はのけぞらない
  12. バーベルをおろすときは股関節から曲げる
  13. バーベルがヒザ関節を超えたらヒザを曲げる

デッドリフトのやり方が13手順もあってびっくりですね。でも、正しいデッドリフトのやり方を行うのに1分もかかりません。ご安心ください🙋‍♂️

動作の様子を見られる解説動画と一緒に記事を読むとわかりやすいかもしれません。下の再生ボタン▶をタッチ👇🏻

【デッドリフトのやり方1】バーベルの前で軽くジャンプして足幅を確認

ジャンプした結果、自然に開いた足幅がデッドリフトを行う時の足幅です。

黒いトレーニングシューズを履いた人物が、バーベルの前で軽くジャンプしながら立ち位置を確認している。赤いショートパンツと黒い膝サポーターを着用。床にはプレート付きのバーベルが置かれており、画像左下には「バーベルの前で軽くジャンプして足幅確認 デッドリフト一連の流れ①」という説明テロップが表示されている。
▲写真だとわかりにくいですが軽く飛び跳ねています💦

【デッドリフトのやり方2】棒(バーベル)にスネが触れる位置に立つ

黒地に模様の入ったトレーニングシューズを履いた人物が、足を肩幅に開いてバーベルの直前に立っている。バーベルシャフトは足の中足部(足の甲)付近に位置し、フォーム確認のための基本姿勢が取られている。背景にはカラフルなダンベルやジムバッグが置かれている。
▲棒(バーベル)とスネは触れるくらいに位置します

棒(バーベル)とスネが触れる位置に立つ理由は唯ひとつ。この後 バーベルを上下する際に横から見た時、

カラダの重心(中心)
≒ バーベルを上下する軌道(道筋)
≒ バーベルの重心

…と、するためです。

左側は「〇 バーベルがすねに近い」正しいフォームの図で、バーベルの重心(青線)と体の重心(赤線)が一致し、効率的な動作軌道が描かれている。
右側は「× バーベルがすねから遠い」誤ったフォームの図で、体の重心とバーベルの重心がズレており、バーベルの上下軌道がブレてケガの原因になることが示されている。手書き風のシンプルな図解で、棒人間がフォームを表現している。
▲バーベルとスネに距離があるとケガのリスクが高まります

上記の図の右側のように「バーベルがスネから遠い」場合、

  1. バーベルを持ち上げる際に「バーベルの重心&バーベルの軌道」と「カラダの重心」がズレて
  2. バーベルを持ち上げる時に腰が曲がって腰に負担が加わり
  3. ぎっくり腰など腰にケガをしやすくなる

──ことに。デッドリフトのやり方としては「バーベルとスネが触れる位置に立つ」のが正しいです。

そうです。デッドリフト時に、

腰が曲がるのは床においたバーベルがスネから遠い

─のが理由だったのです。「デッドリフトを行う時床に置いたバーベルとスネが触れる位置に立つ」だけでデッドリフトのやり方はほぼマスターしたといってもいいほど重要なポイントといえます。

【デッドリフトのやり方3】胸を張り骨盤を前傾しつつヒザを曲げてバーベルをとりにいく

「胸を張る」そして「骨盤は前傾」。この2つを維持して床においている棒(バーベル)をつかみにいきます。 骨盤の前傾とは「腰を突き出す≒反り腰」で作れます。図で見ると以下のような感じです。

左側には「直立時の骨盤」が描かれており、骨盤の角度は120度で地面との傾斜は75度。右側には「骨盤前傾」の状態が示され、骨盤が前方に回転して135度・55度の角度になっている。右図には大きな黒い矢印が追加され、前傾の方向を視覚的に強調している。骨の内部構造も簡略化された線画で表現されている。
▲骨盤を前傾≒反り腰にしたまま床においているバーベルに向かっていきます

【デッドリフトのやり方4】骨盤の前傾と胸を張ることで背中はまっすぐを意識

骨盤を前傾しつつ胸を張ってバーベルをとりにいくと自然と背中はまっすぐになります。

黒いトップスと赤いショートパンツを着た男性が、骨盤を前傾させながら上体を前に倒し、背中をまっすぐに保っている。頭には黒いヘッドバンド、腕にはピンクのエルボースリーブを着用。背中には白線が描かれ、「背中はまっすぐを意識」、骨盤付近には矢印と「骨盤は前傾」と書かれており、正しいフォームのポイントが視覚的に示されている。
▲「背中を曲げないでお辞儀」すると自然と正しいフォームになります

デッドリフト時のケガ防止のために、バーベルをとりにいく最初から「背中はまっすぐ」を意識しておきたいです。

【デッドリフトのやり方5】両脚と両手が触れる位置でバーベルをつかむ

ジム内でバーベルを握ってしゃがんだ姿勢の男性が映されており、背中には「GOLD’S GYM」のロゴ入りトレーニングベルトを装着。肩幅と手幅に白線が引かれ、両者のバランスが視覚的に比較されている。中央には黒い丸印と水平線が追加され、正しい位置取りの基準が示されている。背景にはパワーラックやコード類が確認できる。
▲斜めからの撮影でわかりにくいですね💦 肩幅よりも手幅は広くなっています

バーベルを両手で握るときの幅である手幅は自分の肩幅より少しだけ広くとります。両脚と両手が触れるくらいの位置でバーベルをつかむと良いでしょう。自然と、肩幅より少しだけ手幅が広くなります。

デッドリフトのやり方5で、デッドリフトの開始位置まできました。

【デッドリフトのやり方6】開始位置で3つのポイントを確認する

デッドリフトの開始位置では次の3つを確認してみてください。

確認1.お尻の筋肉と太もものお尻側=ハムストリングスが伸びているか

黒いウェアと赤いショートパンツを着用した男性が、デッドリフト中にヒップヒンジを使って上体を前傾させている。お尻と太もも裏に白い線画の強調マークと共に、「お尻の筋肉=大殿筋とハムストリングスが伸びているか確認」という解説テキストが表示されている。背景にはジム設備やノートパソコン、ダンベルラックが見える。
▲後述の「肩・骨盤・ヒザの位置」を正しくするとお尻の筋肉とハムストリングスは自然と伸びます

確認2.肩・骨盤・ヒザが高→中→低の順番になっているか

黒いシャツと赤いショートパンツを着た男性が、バーベルを握ってデッドリフトの準備姿勢をとっている。肩・骨盤・ひざの位置に白い円とラインが引かれ、それぞれ「高(肩)」「中(骨盤)」「低(ひざ)」と表示されている。フォーム中の各部位の高さバランスを視覚的に説明しており、背景にはジムの器具やラックが見える。
▲デッドリフトのやり方でかなり重要な確認項目です

デッドリフトのやり方でありがちな間違いは骨盤が下がりすぎてヒザと同じ高さになっているケース。

デッドリフトの開始位置で、

  • 高:肩
  • 中:骨盤
  • 低:ヒザ

このようになってない場合、背中や腰を傷める恐れがあります。バーベルを持ち上げる直前の肩・骨盤・ヒザの高さはしっかりと確認・意識してもらえるとうれしいです。

確認3. 肩は、ヒザの前に出ているか

デッドリフト姿勢における「肩がひざより前」に位置する正しいフォーム解説画像。
黒いシャツと赤いショートパンツを着た男性が、バーベルを前に構えて上体を前傾させたデッドリフトのスタート姿勢をとっている。肩とひざの位置に白い点と線が引かれ、「肩」「ひざ」「肩が前」「ひざより」といったテキストで、肩がひざより前方に出る正しい体の位置関係が強調されている。背景にはジム器具や床に置かれたコードなどが見える。
▲かなり前のめりになっていますがデッドリフトの正しいフォーム

もしも横から見た時に肩がヒザと同じぐらいの位置にあると、バーベルを上げる際に腰や背中を痛める原因になります。肩の位置も必ず確認するようにしてください。

手脚の長さによっては、ヒザより肩が前に位置するフォームだと前のめりで倒れそうと感じるかもしれません。 でも、前のめりが正しいポジションです。

横からのフォーム確認ってどうするの?

これら3つの確認ポイントは、トレーナーさんに確認してもらうのがベスト。

トレーナーさんがいない場合は、動画の撮影が可能なスポーツクラブやジムで自分のフォームをスマートフォンで真横から動画撮影して確認してみてください。

【デッドリフトのやり方7】バーベルを上げる前に肩甲骨を内側に入れて下げる

デッドリフトのやり方7以降は特に動作の様子を見られる解説動画と一緒に記事を読む方がわかりやすいです! 下の再生ボタン▶をタッチ👇🏻

肩甲骨の内転動作(内側に寄せる動き)を示した解剖イラスト。背面から見た骨格図で、左右の肩甲骨が赤色で強調されており、肩甲骨を背骨側に引き寄せる方向を黒い矢印で示している。中央には「肩甲骨を内側に入れる」という説明テキストが表示されており、正しい姿勢づくりやトレーニング中の意識づけに役立つ内容となっている。
▲背中側から骨格を見た図(画像出典 en:Anatomography CC BY-SA 2.1 jp https://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.1/jp/deed.en )

【デッドリフトのやり方8】内側に入れた肩甲骨をそのまま下げる

肩甲骨の内転・下制を同時に示した解剖イラスト。背面から見た骨格図で、左右の肩甲骨が赤くハイライトされている。肩甲骨を背骨側(内側)に寄せた状態から、さらに下方向へ引き下げる動きを黒い太い矢印で示している。上部には「肩甲骨を内側に入れたまま肩甲骨を下げる」という説明テキストがあり、正しい姿勢や肩甲骨の安定化を促す内容となっている。
▲同じく、背中側から骨格を見た図(画像出典 CC BY-SA 2.1 jp http://Anatomography%20%E3%82%92%E5%85%83%E3%81%AB%E4%BD%9C%E6%88%90%E3%80%82%E7%94%BB%E5%83%8F%E5%87%BA%E5%85%B8%20%20CC%20BY-SA%202.1%20jp )

肩甲骨を下げる時には肩甲骨が開かないようにします。

デッドリフトのやり方で少し難しいのがこの肩甲骨の動作。デッドリフトをやる時にバーベルをつかんだ状態で肩甲骨を内側に入れたり、下げたりするのはちょっとやりにくいかもしれません。ですが、

1.肩甲骨を内側に入れる(内転といいます)
2.肩甲骨を下げる(下制といいます)

この二つを少しでも意識すると、逆三角形のモデル体型を目指してデッドリフトで鍛えようとしている広背筋の収縮を行えます。だからこそデッドリフトでは、肩甲骨の位置がとても大切なのです。

【デッドリフトのやり方9】胴体を前かがみにしたままヒザ関節を伸ばす

長崎県南島原市最大級の健康体操・ダイエット教室ZUTTOWAKAI(ずっとわかい)のチーフトレーナー太田祥平がデッドリフトのやり方をレッスンする様子。体幹の前傾角度を維持したまま、ひざ関節を伸ばして立ち上がろうとしている
▲骨盤から上の前傾を維持したまま、立ち上がろうとするとヒザ関節は自然と伸びていきます

さて、いよいよバーベルをあげていきましょう。自分のヒザ下まで床からバーベルを持ち上げる際には、

  1. 胴体(体幹)の前傾角度は維持したまま
  2. ヒザ関節を伸ばしていく

─ようにしてバーベルをあげます。実は、「【デッドリフトのやり方3】胸を張り骨盤を前傾しつつヒザを曲げてバーベルをとりにいく」でお話した点と合わせて

  1. 胸を張る≒肩甲骨を内側に寄せて
  2. 肩甲骨を下げておき
  3. 骨盤を前傾≒反り腰

これら3つで広背筋を収縮すると背中をまっすぐに維持しやすくなります。したがって、バーベルを上げ下げする間は背中をまっすぐに維持するため上記の3つを常に意識してみてください。

【デッドリフトのやり方10】バーベルがヒザを超えたら股関節を前に押し出し体幹を起こす

デッドリフト動作の後半における正しいフォーム変化を示した2コマ比較画像。
左側の画像では、黒いシャツと赤いパンツを着た男性が、バーベルをひざの高さまで引き上げた姿勢を取り、白い円と「①バーベルがひざを超えたら」というテキストが表示されている。
右側の画像では、股関節を前に押し出して立ち上がる動作が強調され、「②股関節を前へ」の白矢印と「背中は常にまっすぐ」のテキストが追加されている。
どちらの画像でも、フォーム確認のためのラインと指導コメントが視覚的に示されている。
▲立ち上がる時、バーベルがヒザを超えたら股関節=骨盤を前へ押し出して立ち上がっていきます

ヒザを超える位置までバーベルが来たら、

  1. 股関節を前へ押し出して
  2. 背中はまっすぐにしたまま
  3. 体幹を起こします

こうして、直立になるまでバーベルを持ち上げましょう。

【デッドリフトのやり方11】直立時、上半身はのけぞらない

デッドリフトのフィニッシュ姿勢における「のけぞらない」意識を示したフォーム写真。
バーベルを引き上げきった状態の男性が、背筋を伸ばして直立している。黒いシャツに赤いパンツ、ピンクのエルボースリーブを装着し、上半身は反らせずまっすぐを維持。左上には「上半身はのけぞらない」という白文字のテキストが表示され、フォームの注意点を強調している。バーベルのプレートが画面手前に大きく写り、ジム内の器具や床に伸びたコードも背景に見える。
▲デッドリフトのやり方では「背中はまっすぐ」ルールは直立時もあてはまります

デッドリフトで直立した際は上半身を極端にそらしません。上半身を極端にそらすと、バーベルとカラダの重心にズレが発生。背中・腰を痛める恐れがあるからです。

デッドリフトの直立時を横から見ると、肩関節・股関節・ヒザ関節が一直線になるようなイメージです。

肩・股関節・ひざ関節が一直線になる正しい立位姿勢を示した棒人間の図解。
グレーの背景に、棒人間が直立した状態で描かれており、「肩」「股関節」「ひざ関節」の3点が白い円でマークされている。右側には白いラインと「一直線を意識」というテキストが表示され、姿勢を保つための基準ラインが強調されている。シンプルで視覚的にわかりやすい姿勢指導用のイラスト。
▲「子どもが描いた?」と思いますよね。わたくし太田が描いた図です💦

【デッドリフトのやり方12】股関節から体を曲げて棒(バーベル)をおろしていく

デッドリフトの下降動作における股関節の使い方を解説したフォーム指導画像。
黒いTシャツと赤いトレーニングパンツを着用した男性が、バーベルを持ってデッドリフトの動作中。背中をまっすぐに保ったまま股関節を折り曲げ始める場面をとらえている。画像上には「背中は常にまっすぐ」、下には「股関節を曲げ始める」という白文字と、それを示す大きな白矢印が加えられている。フォームの動き出しを視覚的にわかりやすく示した1枚。
▲バーベルをおろす時は上げる時とは逆に骨盤から前傾

次は、バーベルを床におろし始めます。

骨盤を前傾=股関節から曲げていきます。最初に曲げるのはヒザではありません。

繰り返しになりますがこの時も背中は常にまっすぐ。肩甲骨を寄せて&肩甲骨を下げるよう意識することで広背筋を収縮させて背中をまっすぐに維持してみましょう。

【デッドリフトのやり方13】バーベルがヒザ関節を超えたらヒザを曲げる

デッドリフトの正しい下降動作を2ステップで示したフォーム解説画像。
黒いTシャツと赤いショートパンツを着用した男性が、バーベルを持って体幹を前傾させている姿勢。
上部には「背中は常にまっすぐ」の白線と文字があり、フォームの基本を強調。
さらに動作の流れとして
①「ひざ関節をバーベルが超えたら」
②「ひざ関節を曲げ始める」
という2つのステップが白文字と矢印、円で視覚的に示されている。
トレーニング器具が並ぶジム内で撮影された動作説明用写真。
▲バーベルを下ろす時もヒザ関節が目印!

ヒザ関節をバーベルが超えたらヒザ関節を曲げ始めます。 そして床にバーベルを下ろします。

お疲れさまでした。この13のステップでデッドリフト1回分が完了です🏋🏻‍♂️

公式LINEのメルマガでさらに健康に。さらに筋力UP

「デッドリフトの正しいやり方」を最後までお読みいただきありがとうございます。「デッドリフトのやり方解説が役に立った」ようでしたら南島原市のフィットネスジムZUTTOWAKAIの公式LINEを友だち追加してもらえるとうれしいです。

下にある緑色の[LINE 友だち追加]ボタンから南島原のフィットネス週2回で良い健康運動ZUTTOWAKAIの公式LINEを友だち追加していただくと、

  • 【全員】素敵なカラダづくりに役立つLINEメルマガを定期的にお届け

──と、ダイエットや健康づくりで「うれしい!」がたくさん。公式LINEとぜひ友だちになってください🙋🏻‍♂️

公式アカウントを友だち追加

参考文献

庵野 拓将『科学的に正しい筋トレ 最強の教科書』KADOKAWA,2019

太田祥平@ZUTTOWAKAI

太田祥平@ZUTTOWAKAI

1973年長崎県南島原市生まれ。ZUTTOWAKAIチーフトレーナー。2013年ドコモ・イノベーションビレッジ第2期採択。2013年4月4日テレビ東京系『カンブリア宮殿』出演。 【趣味】食べ放題店巡り。食べ放題に通っても太らない体になるため筋トレを開始しました 【子どもの頃】隣に住む祖母が大好きでした。でも、祖母は寝たきり。「祖母が元気になると良いのに」という願いもその後、筋トレを極めるきっかけに 【大人になってから】晋遊舎などで、ヨガ誌・女性向けダイエット誌の出版編集者として勤務

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP